PART.47 全てを「破壊」する、究極の奥義
「・・・だれじゃ・・・?」
闇の精霊「あれが黒い魔女・・・ヘッサ・マリーか。なかなかどす黒いオーラをしてるな」
エル「本当にいたなんてね。大昔の伝説だったのに・・・。」
ヘッサ「・・・ふむ、良いオーラじゃのう。まぁ、あの方には遠く及ばぬか・・・。」
闇の精霊「ベルモルンのことか」
ヘッサ「ふふ、そうじゃ、察しが良いな、黒いの。」
闇の精霊「げ・・・っオレのこと見えてるのかよ・・・」
ヘッサ「闇を司る魔女に何を言うておる・・・。さて、それでぬしらは何をしに・・・?」
エル「あなた・・・クザカを復活させようとしてるの・・・?」
ヘッサ「我は我が神クザカが封印されしその時から、その復活を切望しておる。それは昔も今も変わらんな」
エル「なぜ・・・そんなことを・・・?」
ヘッサ「おのが主人が汚れた鎖に繋がれたまま苦しんでいるならば、お助けし、再び世を統べおさめていただくことを望む。これが信者のなすべき務めであろう?」
エル「・・・そう。あなた達の信仰心に文句はないけれど。じゃぁ、あなたと黎明騎士団の関係は・・・?」
ヘッサ「れいめい・・・?はて・・・。そんな名のやつらもいたかの・・・?大昔のことで忘れてしまったわ。一体何百年前の話をしておるのだ・・・?」
闇の精霊「こいつにとっては黎明だろうと狂信徒だろうとクザカ復活のための道具ぐらいにしか思っていないんだろう」
ヘッサ「あぁ~・・・ベルモルン様・・・早くお姿を見せてくださいまし・・・。我はどれほど待ち焦がれたでしょうか。クザカ神復活を再び果たしとうございます。」
エル「・・・ベルモルンは死んだわ」
ヘッサ「・・・・・・・はぁ?」
エル「私が殺した。古くから受け継いだ、古代の光でね。」
ヘッサ「・・・・・・」
その瞬間、今まででも十分に濃い闇のオーラだったにもかかわらず、そのオーラがまた一段と濃くなり、彼女の体から無限に吹き出し周りの空間を漆黒に染め上げた。
エル「!!!?」
闇の精霊「これはヤバいな」
ヘッサ「どおりでおかしいと思った・・・。感じたのじゃ・・・あの方の復活を。我は契約によりここヘッセ聖域から出ることが叶わぬゆえ、あの方にまみえる機会を得なかったが、確かにあの方が復活したのを感じていたのじゃ。しかしどうじゃ・・・?すぐに私のもとに来るかと待っていれば、ふとオーラが感じられなくなったではないか。」
エル「・・・・・・」
ヘッサ「なにか勘違いをしたのかと思ったが、なるほど・・・。そうか、貴様が・・・」
「貴様がぁあああああああああ!!!!!!!!!」
ヘッサは邪悪なオーラの魔法を幾度となく放ってきた。
闇の精霊「おい避けろ!!!」
エル「うわっ」
その魔法が着弾した場所の草は一瞬にして枯れていく・・・。
闇の精霊「おい、いつもの敵とはレベルが違う。全力で行かないと死ぬぞ。」
エル「わかってる・・・クロちゃん・・・!」
魔法でクロちゃんを召喚する!
クロ「ガルルル」
闇の精霊「おい、オレが囮になる。奴の注意が俺に向いてる間にどうにかしろ!!」
エル「・・・どうにかしろったって・・・!」
闇の精霊「今まで自分のこと最強だ英雄だとか言っといてお前は・・・!」
エル「・・・」
ふぅ・・・一呼吸つく。。。そして覚悟を決めて棍棒を握りしめまっすぐヘッサを睨む。
エル「仕方ない・・・あの奥義を・・・解放するしか・・・」
クロ「ガルガル」
闇の精霊「もったいぶりやがって・・・あるならさっさと言えよな」
闇の精霊はギリギリでヘッサの攻撃をかわしつつ、こちらを向いてその赤い目で合図してくる。
闇の精霊「やっちまえ、相棒」
エル「いくよ!クロちゃん!!!」
エルはクロに乗り、ヘッサ・マリーの方へ突っ込んでいく。
ヘッサ「小娘が!!!貴様程度の力が我に通じるとでも思うたか!!!」
大丈夫・・・!この奥義なら・・・行ける・・・!!!
クロちゃんは私を信じて一直線にヘッサの元へ向かう。
闇の精霊「大丈夫だ、お前はやるときにはやるやつだ。クク、これでも長い付き合いだからな」
・・・長い長い時間をかけて編み出した、この奥義・・・この奥義を編みだすために、どれほどの労力を注いだか・・・
エル「うぉぉぉぉおおおおお!!!!いくぞ!!!!黒い魔女・・・!!!!」
武器が光りだす。今までにないほどの、力強いオーラをまといその威力の凄まじさを物語っている。
ヘッサ「・・・・・・何をする気じゃ・・・!!!・・・・!!!?何じゃその・・・武器のオーラは・・・!!!」
くらえ!!!!!!!!!
エルちゃん流奥義!!
超高額棍棒乱舞!!!!!!!!!
説明しよう!!!超高額棍棒乱舞とは!!!!
武器の強化のやり方がいまいち覚えられないエルちゃんが「ん?そしたら金で解決すればいいのでは?」というあまり感心しない結論にたどり着き、取引所に毎日毎日通い詰めては「高い武器だったらそれなりに強いでしょー(⌒▽⌒)」などという非常に安直な思考回路でもって購入した数億シルバーの棍棒『エルちゃん棒』を、何も考えずただひたすらに振り回す、要は金に物を言わせた究極奥義なのだ!!!!
ヘッサ「うわぁあああああああああああああ!!!!」(絶叫)
闇の精霊「うわぁあああああああああああああ!!!!」(ドン引き)
・・・
チーン
エル「・・・ふぅ」
クロちゃん「・・・」
闇の精霊「あのさ。なんでお前そんな『やりきったわ』みたいな顔できるんだ?」
(*‘ω‘ *)「???」
妖精ちゃん「それはよくないよ。エルちゃん」
(´・ω・`)「・・・」
妖精ちゃん「前半は頑張ってたじゃん。なんかヘッサのセリフとか一生懸命考えててさ。闇の精霊君だって、がらにもなく少年漫画みたいな熱いセリフ回し頑張ってしてたじゃない。そのまま行く流れだったでしょう?」
闇の精霊「・・・・・・」
(´・ω・`)「・・・だって」
妖精ちゃん「だってじゃないよね。どうするの。このブログを読んでくれる人の中にだって、熱い展開に胸を踊らせてくれた人もいるかも知れないじゃない。どうしてネタに走ったの?」
(´・ω・`)「ちゅいまちぇん」
妖精ちゃん「ううん。すいませんじゃなくて。どうしてそうしたかを聞いてるの。」
(´・ω・`)「熱いバトル展開の、引き出しがなかったんでしゅ。どう書けばいいのか、わからなかったんでしゅ」
妖精ちゃん「そうなんだ。そっか。じゃぁがんばっていこうよ。私も一緒に考えてあげるからさ。」
(´;ω;`)「うん」
妖精ちゃん「じゃぁちゃんと謝ろ。私じゃなくて、読んでくださってる皆さんに。私も一緒にあやまってあげるから。ね?」
(´;ω;`)「うん」
本当にすいませんでした!!!!
続く(*‘ω‘ *)