PART.83 ( ˘ω˘)やっぱりエルちゃん選ばれしセレクテッドパーソンだったわ。
闇の精霊「何をしている。」
( ˘ω˘)「物思いにふけっていたわ」
闇の精霊「そうかい。ま、いきなりエダナの子孫だとか言われて、はいそうですか、とすぐ納得なんてできるはずもないからな。」
( ˘ω˘)「いいえ。ちがうわ。」
闇の精霊「?」
(*‘ω‘ *)「やっぱり私。王の子孫だったのね」
闇の精霊「・・・うわ」
(*‘ω‘ *)「いやぁ~~~おかしいと思ったのよ~。なんというか、無意識に出てしまうカリスマ?オーラ?そして賢さ!強さ!!美しさ!!!!すべてが揃っていて、あぁ、これはきっと、私相当上位の人間だったんだろうなーっておもってたけど」
闇の精霊「・・・」
(*‘ω‘ *)「やっぱりそうだったのね!!!!!!!」
闇の精霊「思うんだが」
( ˘ω˘)「なぁに?」
闇の精霊「オマエには世界を救う上で最も必要なものが欠如していると思うんだ」
( ˘ω˘)「なに?そんなものあるはず無いじゃない。馬鹿言ってないで媚びへつらいなさい」
闇の精霊「人間性だよ」
( ˘ω˘)「・・・・・・」
闇の精霊「そもそもオマエだけの実力だったら大したことないしな。せいぜい小さい町のスキル教官レベルじゃないか。なんたってオレがついているからオマエは闇の力を利用して強くなれるだけであって、考えてみればエダナが遺物を残してくれなければなんにもできなかったよな?」
( ˘ω˘)「・・・・・・さえずるな」
闇の精霊「というかずいぶん前回はエダナの守護者に向かって良い格好してたよな。なにが『うん!それではまた!!!色々おしえてくれてありがとう!』だよwwwwオマエそんなキャラじゃなかっただろ?いい場面だったからってちょっと優しくて素直な性格を演じたのかい?wwwあ、思い出した。エダナの守護者に『優しき心があるように』とか言われてたよな~wオマエに持てる?・・・いやぁー、今考えてみたんだけど、きつい気がする。まて?もう一度考えてみる。諦めるのはよくないもんな。あ。今一度考えたけど無理だったわ、残念だったなwなんというか今までのオマエの行動見てて優しさのかけらも見いだせなかったしな。人間って、そうすぐには変わらないと思うんだ。諦めろwオマエには世界を救う資格はないwwそもそもその能力も・・・ない!w」
( ˘ω˘)「・・・・・・・・・・・・」
( ゚д゚)「るせえぇぇぇぇぇええ!!!エダナにボコボコにされたクソ雑魚の分際で調子のんなやぼけぇぇぇええ!!!!」
・・・
エダン「エル!エルじゃないか!!やはり君とは運命的なものを感じるね。」
(*‘ω‘ *)「なぁに?口説いてるの?」
エダン「ハハッ!しかし聞いてくれよ。ここの兵士たち、僕らを石室に入れてくれないんだ。」
(´・ω・`)「あー。選ばれし者しか入れないみたいよ。」
エダン「え・・・!?え、選ばれし者ったって・・・うぅーむ。」
(*‘ω‘ *)「あ、そうだ。これ預かっといて」
エダンに黄金の石版を渡す。
エダン「ん・・・え?・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
エダン「ええええええええええええええ!!!!!!!」
(´・ω・`)「うるちゃい」
エダン「え!だってこれ!黄金の石版じゃないか!!?違う!?いやそうだろ!この古代の文字!歴史の資料にも載っている!な・・・え!!?」
(*‘ω‘ *)「言ってなかったけど、私選ばれし女、セレクテッドレディだったわ」
エダン「せ・・・せれ・・・?いや、そんなことはどうでもいい!これは、古代人たちの力を制御できる石版だろう・・・!?・・・いやはや・・・まさか君が・・・え、どういうことなんだい!?」
(´・ω・`)「とりあえず話すから落ち着いてちょうだい」
・・・
エダン「それは・・・本当か・・・?わ、わからない・・・いや、分かるんだが。頭が理解を拒絶しているようだ・・・」
(´・ω・`)「そうなの?私は薄々感づいてた。」
エダン「そ、それはやはりエダナの子孫であるからなのか・・・?ま、まぁしかし、あまりおおっぴらにすることではない。君のことも、この石版も。私たちだけの秘密だ。いいね。」
(*‘ω‘ *)「二人だけの秘密ってドキドキしちゃうね♡」
エダン「う・・・はぁ。とにかく、この石版が悪の手に渡らなくてよかった・・・。もしそうなっていたら、この世界は滅んでいたかも知れない・・・君のしたことは偉業だよ。今までの活躍もそうであったが、今回のことは本当に・・・凄まじい。」
(*‘ω‘ *)「それほどでもぉ・・・あるよ」
エダン「ふふ、しかし、これを僕に預けたということは、君はまだこれから先、自分でやりたいことがあるようだね。」
(*‘ω‘ *)「さよう。私には私の使命がある。エダナの子孫としての、使命がね。」
エダン「壮絶な使命だな・・・しかし、不思議だ。君であれば、何事も出来ないことはないと思わされてしまう。」
(*‘ω‘ *)「為せば成る。世界を平和に導くもの。それが私。」
エダン「ふふ、素晴らしいことだ。さて、ところで」
(*‘ω‘ *)「?」
エダン「王様たちに頼まれたんだろう?鍵を見つけろと。」
(*‘ω‘ *)「あ、そやね。どないしょ」
エダン「ふふ、では君の大いなる活躍に助力をさせてもらおう。これをあげるよ。」
(´・ω・`)「なぁにこれ」
エダン「ク・・・ふふ!作り物の鍵だ!どうだい?古代の鍵っぽいだろ?」
(*‘ω‘ *)「あーたしかに。つまりこいつを王様たちに見せればいいってことね!」
エダン「そういうことだ!ただ、これでは当然遺物は開かないから、遺物は不思議な力で封印されていて、鍵だけではどうにもならないとでも言っておけばいいだろう」
(*‘ω‘ *)「お主、なかなかわるよのぅ?」
エダン「ハハ!なにせ秘密守護団だからね!守護するためには嘘だってつくさ!」
エダン「それではエル!また会おう!私達はまた必ず会えるだろう!運命によってつながっている気がする。」
(*‘ω‘ *)「ばいちゃ!古代の遺跡探索ばっかりしているうちに、あなたが古代の遺跡になっちゃわないことを祈ってるわ。」
エダン「はは、そうなったら、続くものが僕を研究してくれるだろう、それでは!息災で!」
(*‘ω‘ *)「あーーーい!」
・・・
闇の精霊「それで?どうするの?その鍵。」
(*‘ω‘ *)「あぁ、誰に渡すかってこと?」
闇の精霊「あぁ、この間は①バルハンと②マンメハンと③シャハザードと言ったが、実際もうひとり候補がいる気がする。」
(*‘ω‘ *)「もうひとり?」
闇の精霊「あいつだよ。シャカトゥのところにいた・・・」
(*‘ω‘ *)「サヤ姫?」
闇の精霊「クク、そうだそうだ。④サヤ姫だ。さて、誰を選ぶ?」
(*‘ω‘ *)「それなら、サヤ姫に渡したい。あの人に渡したら、今後面白いことがありそうな気がする!」
闇の精霊「ク、ククク!やはりオマエとは気が合うな!一番面白そうな選択だ。」
・・・
サヤ「あなたは・・・確かシャカトゥで見かけた冒険者・・・。」
(*‘ω‘ *)「おひさっ。」
サヤ「王宮に出入りする許可を得たのなら、それ相応の働きをなさったのでしょう。」
(*‘ω‘ *)「まぁね。超絶偉大な働きをした。」
サヤ「ふふ、そうですか。それで?何をしに?」
(*‘ω‘ *)「これ。」
偽物の鍵を渡す。
サヤ「これ・・・まさか」
(*‘ω‘ *)「さよう。バルハン王子たちが追っている遺物の鍵です。まぁ、遺物には強力な封印が施されていて、鍵だけあったんじゃ開けられないんですけど。」
サヤ「・・・なぜこれを私に・・・?」
(*‘ω‘ *)「ん?気分かな。いらない?」
サヤ「い、いえ・・・。もらっておきます。ありがとう、エルさん。」
(*‘ω‘ *)「にへへ」
・・・
闇の精霊「さぁて、あのサヤ姫がこれからどう動くかはわからないが、とにかくこれで一件落着といったところか。」
(´・ω・`)「まぁ~。そうね。私の旅の目的である、自分の記憶を取り戻すというのは達成できたわけだし。」
闇の精霊「しかし、ここで旅をおわらせはしないんだろう?オマエには使命があるんだからな。」
(´・ω・`)「まね。それに、ある程度働かないと食い扶持なくなっちゃうし。」
闇の精霊「クク、そうか。ならいい知らせがある。ヴォルクスを覚えているか?あのカルフェオンのトリーナ騎士団の男だ。」
(*‘ω‘ *)「お?」
闇の精霊「やつから面白い手紙が来ていた。」
(*‘ω‘ *)「ん?どれどれ・・・?」
・・・
親愛なるエル殿
カルフェオンのみならず、遠方でも貴公が大いに活躍していることを耳にしている。息災でいるだろうか。
以前、貴公らが少しばかりこのことに興味を持っていたのを思い出してこの手紙を書いている。
青い森の海と呼ばれている精霊の大地カーマスリビアのことを覚えているだろうか。しばらくあの国は他国との関わりを持っていなかったが、つい先日、国交を持つためにそこへの門戸が開放されたのだ。
カルフェオンのカリス議会ではそこへ使節団を送ることを決定した。私はそれに君を推薦したいと思っている。
カーマスリビアはとても美しい国だと聞き及んでいる。よければカルフェオンに足を運んでくれたまえ。
ヴォルクス
・・・
闇の精霊「クク、面白い事が起きる予感がする。そうじゃないか?」
(*‘ω‘ *)「一理ある。」
闇の精霊「さぁ、それではいこうじゃないか。青い森の海、精霊の大地カーマスリビアへ!!」
バレンシア編Ⅰはこれにて終了です!
このあと、順当に行けばバレンシア編Ⅱもあるのですが、ちょっとシーズン報酬との兼ね合いもあるのと、割と内容が独立していそうなので、先にカーマスリビアに行かせてください(*‘ω‘ *)
そういうわけで、次回からカーマスリビア編にはいります!よろしくどーぞ!