PART.48 放棄された修道院
皆の力を合わせて黒い魔女:ヘッサ・マリーを撃退したエルちゃん一行。
その奥に、こっそりネラちゃんの姿が!
(´・ω・`)「ようやく見つけた」
ネラ「わっ!!あ・・・!え・・・!?あっ!エルさん!どうしたここへ!?」
(´・ω・`)「いや、あなたのおじさんがあなたが大学に来なくなったからって心配してたのよ。それで私が探しに出たわけ。」
ネラ「そ、そうだったんですね・・・それは、すみません」
なんだかいつもの元気がない様子。
(´・ω・`)「どしたの?」
ネラ「いえ・・・すいません。今の光景があまりにもショックで・・・」
(´・ω・`)「あぁ・・・魔女?」
ネラ「そ、そそそそうですよ・・・!魔女なんて・・・!学校では空想上の存在だとしか教えられていなかったんです・・・。でも、魔女が本当にいた!魔女がいるということは、黎明騎士団から派生した影の騎士団も・・・?」
(´・ω・`)「あ~、いたね。ぶっ殺したけど。」
ネラ「そんな・・・!じゃぁ、あの禁書の内容は、デタラメというわけでは・・・」
(´・ω・`)「さぁ~。それはわからんちん。エンリックおじさんは『黎明騎士団がクザカ復活の手助けをした』という証拠があるから、奴らはカルフェオンの敵だ!と言ってたけれど。」
ネラ「おじさんも・・・黎明騎士団のことを知っていたんですか・・・なんという・・・。」
(´・ω・`)「ネラちゃん、このことについてはあんまり首を突っ込まないほうがいいかもしれないよ?私じゃあなたを守りきれないかも知れない・・・」
ネラ「・・・エルさん。お気遣い感謝します。ですが、私もヴァルキリーのはしくれ。隠された真実があるなら、私はそれを解明しなければならないのです!」
(´・ω・`)「・・・そっか。なら止めないわ。」
ネラ「ふふ、私達、世界の秘密を暴くスーパー調査団ですね!一緒に頑張りましょうエルさん!私は放棄された修道院のバチョー様に会ってきます!もしかしたらなにか手がかりがあるかもしれませんので!」
・・・
ベア村の人達にお別れの挨拶をして、出発の仕度をしていると、闇の精霊ちゃんが話しかけてきた。
闇の精霊「あの嬢ちゃん。なんだか危なっかしいな。」
(´・ω・`)「うーん・・・私もそう思う。」
闇の精霊「まぁ、子守は面倒だが、そのバチョーってのに会ってみるのはいいんじゃないか?もしかしたらエンカロシャー家の秘密を暴けるかも知れないぞ?ククク」
・・・
ここが放棄された修道院・・・
そしてこの人が、修道院のバチョー・ラダーリッシオ司祭!
バチョー「赤髪のヴァルキリー・・・?すまないが分からないね。ここへ訪ねてくる人はほとんどいないから、もし来ていたらすぐわかるはずだ。」
(´・ω・`)「およよー?」
バチョー「うーむ・・・もしかしたらこの辺りで迷ってしまっているのかも知れないね・・・」
さて、困った・・・彼女がいないと、このバチョーさんから話を引き出すことができなさそうだ・・・。いきなり「黎明騎士団とエンカロシャーの関係は!?」とか言っても警戒されるだけだろうし・・・。
闇の精霊「おい」
(´・ω・`)「?」
闇の精霊「強い闇のにおいだ。俺たちが追っているものと関係があるかも知れない」
(´・ω・`)「何よ追ってるものって。」
闇の精霊「ん?お前は自分の記憶を求めているんじゃないのか?いいか。お前の記憶は闇と密接に関係している。闇を追え。そうしなければお前は永遠に自分が誰なのかわからないぞ。」
(´・ω・`)「・・・あなた闇の力ほしいからってテキトー言ってない・・・?」
闇の精霊「ハッ、そう思うならそう思えばいい。しかし、もしネラがそのすぐ近くにいたら厄介なことになりそうじゃないか?クク」
(´・ω・`)「はぁーまったく。」
そして闇の精霊に案内されたのは井戸の近く。
闇の精霊「下のあれを見てみろ。見覚えがあるんじゃないか・・・?」
・・・よーく目を凝らしてみないと分からないけれど・・・あれはネラのしていたネックレス・・・?
闇の精霊「ここ、シャドウナイトのもう一つの隠れ家だぜ。」
(´・ω・`)「まじ・・・?」
闇の精霊「入ってみればわかる。しかしネラが一人で入ったとなると・・・捕まっちまってるかもな」
と、とりあえず急いで中へ・・・!!
な・・・なにここは・・・。なんだか暗い雰囲気の洞窟だわ。
奥へ行くと、ダビーと名乗るゴブリンさんを発見!話を聞いてみることに。
ダビー「え・・・ええ!あんた、ここを一人で抜けてきたのか!!?シャドウナイトがいただろ!?襲われなかった!?」
(*‘ω‘ *)「ん?なぎ倒してきた」
ダビー「あ、あんたすごいな・・・。そ、そうだ・・・!あんたの強さを見込んで頼みがある・・・!おれの友人が奴らに連れてかれちまったんだ。助け出してくれないか・・・!?」
(*‘ω‘ *)「赤い髪の女の子知ってる?」
ダビー「あ、赤い髪・・・あ、あぁ・・・!知ってるとも、とりあえず、友達を助けてほしい!そしたらその子のことも教えるから!」
(*‘ω‘ *)「うい」
しかし・・・
(´・ω・`)「これは・・・」
闇の精霊「ククク、もうだめだな。まぁ、シャドウナイトに捕まった時点で、こうなる運命だろう。」
(´・ω・`)「ふむ・・・」
・・・
(´・ω・`)「ということでした。」
ダビー「そうか・・・。う・・・く・・・わかってた。なんとなくわかってたんだ。。。でも確認するまで、気持ちの整理がつかなかったから・・・。」
(´・ω・`)「そうね」
ダビー「すまない、冒険者の人。実は赤い髪の女は知らないんだ・・・。ごめん。それを言うと、そのまま君がいなくなってしまうんじゃないかと思って・・・。」
(´・ω・`)「はぁ・・・」
闇の精霊「クク、まぁいいじゃねぇか。ここの奴らは所詮シャドウナイトたちの供物ってことだ。さて、ここに供物を閉じ込めとくってことは、近くにそれをささげる祭壇があるんじゃないか・・・?」
(´・ω・`)「どうかしら」
闇の精霊「ここのシャドウナイトたちを少し相手しよう。そしたら何か手がかりがあるかも知れない」
・・・
シャドウナイトの一人を倒すと、その持ち物から秘密の文書を見つけたエルちゃん。
『修道院にいる光明の兄弟である司祭に供物を引き渡すように。その後カルフェオン寺院にて落ち合おう。必要な供物は下記の通りだ・・・(中略)』
(´・ω・`)「光明の兄弟・・・って。禁書に書いてあった、未だにシャドウナイトたちとつるんでるっていうエリアン教の一派じゃない。」
闇の精霊「クク、ご丁寧に日付まで書いてある。これはいいものを拾ったな。」
(´・ω・`)「それに司祭って・・・もしかしてさっきのバチョー司祭?」
闇の精霊「疑わしいのは確かにあいつだな。クク、もしやつが言い逃れしようとしたらこの文書を見せてみろ。どんな顔をするか楽しみだ、ククク」
続く!