PART.44 カルフェオンの裏側
やってきましたトレント村!!この方、フィラベルトさんに紹介してもらった、貿易を管理してるリクターさん!
(*‘ω‘ *)「ちゃーお」
リクター「あ・・・!あなたがエルさん?・・・驚いた。噂を聞いてオーガのような人かと・・・」
(●`ε´●)「失敬な!こんなにプリチーな女の子なのに!」
リクター「だってまさか・・・カルフェオン首都のど真ん中でエリアン教の禁書を探しているというんですもの。あなた、もう少し自分の命を大事にしたほうがよろしいのでは・・・?」
(´・ω・`)「え・・・そんなにやばいの」
リクター「やばいですよ・・・。知らずに探ってたのですね・・・。まぁ、フィラベルト様からのご依頼でもありますので、禁書は私がなんとか探してみます。」
(⌒▽⌒)「ありあとーねーちゃんっ」
リクター「でも!対価はちゃ~んと払ってもらいますから!」
そして、武器の素材にエント木材という優秀な木材の伐採を手伝ってほしいとのことでしたので、行ってきます(*´ω`*)
(*‘ω‘ *)「とってきました」
リクター「はやいですね!ありがとうございます。これで納期に間に合いますね。さて、私も見つけてきましたよ。これがその禁書です。いいですか?絶対に誰にも見せてはいけません。そして、私があなたに渡したということも誰にも漏らさないようにしてくださいね。」
(⌒▽⌒)「あーいわかったぁ~」
リクター「・・・はぁ。私はもともとヴァルキリー候補生だったのに・・・こんな禁書を探すはめになるとは・・・まぁ。対価は支払ってもらいましたし、いいでしょう。」
そうして、エルちゃんはリクターさんから禁書を受け取った。重厚で威厳の感じられる書物です。
・・・
闇の精霊「ククク、クハハハ!エリアン教の禁書をもってカルフェオンに行くとはw俺達ほど大胆なやつがいるかね。しかもそれを、カルフェオンを救った英雄がやるとはねww」
(´・ω・`)「あのエンリックとかいう貴族のおっちゃん。なかなか大変なお使いさせてくれたよなぁ~」
闇の精霊「まぁそれをさせたんだ、相当な対価をもらおうじゃないか。まずはあの痛いネラとかいう娘の所に行こう。恩は売るべきだぜ?」
(⌒▽⌒)「うぃーっ」
・・・
ネラ「ごきげんよう!英雄様!おかえりなさい!」
(´・ω・`)「もってきたお」
ネラ「わ・・・!!!わ!!!!ちょっと、そんなおおっぴらに出さないでください!!!見つかったら大変なことに・・・!」
(⌒▽⌒)「ニヤァ・・・」
ネラ「あ・・・あなた、私が最初あなたをからかったから仕返ししてますね・・・!これは冗談じゃ済まないですよ!マジで!」
(*‘ω‘ *)「読む?」
ネラ「こ・・・!あ・・・!貴族の私が!!エリアン教徒の私がそんな禁じられた書を読むわけ・・・!ま・・・まぁ・・・?英雄様がどうしても読めというのなら・・・?ちょっと興味がないわけでもないですけど・・・?」
・・・
ネラ「うわ・・・これは・・・ヤバいです・・・。なんで禁書なのか・・・わかりますね・・・。しかし、こんな話で善良な民を惑わそうとしたって・・・エリアン様が正しい方向にお導きくださる・・・でしょう。わ・・・私は見つけることが、出来なかったことにします・・・!おじさまにはそうおっしゃってください・・・。それは処分したほうがいいですよ・・・!本当に危険な書物です!!!」
(´・ω・`)「ほーん?そこまでいうなら。」
ネラ「絶対にですよ!!?地中に埋めるなり、火で焼くなりしてこの世から抹消してください!!!絶対私がその内容を見たとか言ってはいけませんからね!!?」
(⌒▽⌒)「おっけーぇ」
ネラ「しかし・・・一体誰が正しくて・・・誰が異端なのか・・・(ぶつぶつ」
(*‘ω‘ *)「・・・」
ネラ「と、とりあえず、私達はしばらく会わないようにしましょう!!道であっても、知らないふりをするんです!いいですか!?わかりましたね!?あと・・・あなたは絶対に読まないでください。大変なことに巻き込まれてしまうから・・・!」
(*‘ω‘ *)「うん。絶対読まない。約束する」
・・・
(*‘ω‘ *)「さぁて読むか」
闇の精霊「お前も割と悪どくなってきたよな、ククク。そっちのほうが人間らしいぞ?」
(*‘ω‘ *)「怪しいことは、面白いこと。でしょ?」
闇の精霊「ックハハ、話がわかるようになってきたな。」
禁書の内容はこうだ。
影の騎士団:シャドウナイトは歴史から消された秘密組織。その起源は黎明騎士団である。
黎明騎士団は古代の光の教えに従っていた者たちで、彼らはいつの時代も闇の力が存在していたという事実を知っていた。
しかし、ベルモルンの登場後、全大陸が脅かされると、黎明騎士団は自分たちの存在を表して、各国に協力を要請した。
連合軍を構成して、ベルモルンを討伐した。しかし倒れたベルモルンは消えなかった。
生き残った黎明騎士団たちに、大きな霊魂の傷を残し・・・(中略)
・・・一方、黎明騎士団の強大な力を見た各王国は、世に露出した黎明騎士団に対する牽制と懐柔をはじめた。
黎明騎士団の最後の団長が、自分たちは特定の国に肩入れすることはなく、中立の立場であると表明をした、その直後・・・(中略)
一部の騎士団員は黎明騎士団からエリアン教に表向き改宗して司祭となり、この派閥は光明の兄弟という名で、今日に至るまでエリアン教の司祭の中で、強い勢力をなしている。
しかし、彼らはまだ黎明騎士団から派生した影の騎士団との交流を続けており・・・(略)
( ゚д゚)・・・
ベルモルンに従っていたシャドウナイトたち・・・もともとはベルモルンと争っていた!?
そして、各王国が黎明騎士団の強力な力を恐れて牽制や懐柔を・・・。
闇の精霊「これは面白い。お前は知らないだろうが、カルフェオンは昔王国だった。この国も当然関わっているだろうな。ククク、奴らがベルモルンに従っていたのも、黎明騎士団と王国の間に何かあったのかも」
(´・ω・`)「しかも・・・この禁書によれば、エリアン教の内部にエリアン教の敵対組織であるシャドウナイトと裏でつながっている人たちがいるとか・・・。」
闇の精霊「ふぅん、光明の兄弟ねぇ。こりゃまた大層な名だ。」
(´・ω・`)「影の騎士団がカルフェオンの牢獄に捕えられたって記述もある・・・。」
闇の精霊「クク、じゃぁ直接行ってみるか。強き怨恨があれば、何かの痕跡を世に残そうとするものだ。この内容が本当なら、そこに何か残ってるかもな・・・。さぁいこうぜ」
黎明騎士団、影の騎士団、そしてカルフェオン・・・これは結構どろどろした関係にありそうですねぇ(;・∀・)
さて、次回はカルフェオンの地下監獄へ!!