PART.43 歴史は繰り返す
こいつがナマズマンの隊長、脂肪質のクベです!ひどい呼ばれ方だ・・・w
クベ「ギャオォォォオオォォ!!」
(´・ω・`)・・・・・・
( ゚д゚)「ギャオォォォォオォォオ!!!」
クベ「!!???」ビクッ
闇の精霊「!?」
(●´ω`●)「・・・ギャオ~~ギャオ?ギャオギャオ~♪」
クベ「ギャオ?・・・ギャーオ?・・・ギャオギャオ」
(⌒▽⌒)「・・・しねぇ!!!!」ズブ!!!
クベ「ギャオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
(*‘ω‘ *)「はい討伐。」
闇の精霊「・・・お前・・・」
そんなわけでクベとの死闘に打ち勝ったエルちゃんは、パトレオのおっちゃんのところに戻るのでした。
パトレオ「ふむ。カイアの渡し場に、大きな2つの旋風がまきおこったな」
(´・ω・`)「?」
パトレオ「君の力と、オレの美しさ・・・さ」
(´・ω・`)「????」
パトレオ「さて、隊長を倒したことでナマズマンは少し大人しくなってくれたな、これで帰化作業も着々と進められそうだ。」
パトレオ「しかし。まだ厄介なことが2つほどあってな。まずは南の醜き青色ルツム族だ」
(´・ω・`)「ルツム族・・・?」
パトレオ「まぁ、簡単にいえばオークだな。彼らの討伐のために、カルフェオンからトリーナ騎士団が派遣されたのだが、エリート兵は皆サウニール要塞に派遣されてしまって・・・」
(´・ω・`)(まじかよ・・・なんかめっちゃ弱腰のやつがいたような・・・)
パトレオ「オレが行きたいのは山々なんだが・・・。万が一オレが傷ついちまったら大変だしな・・・。」
(´・ω・`)「なんで?」
パトレオ「カルフェオンの貴婦人たちがショックで倒れちまうだろう?」
(´・ω・`)「あ、いきますねー」
・・・
さてやってきましたルツム監視警戒所!このナイスなもみあげをしてるおっちゃんが、このあたりの兵を指揮しているエリンケー・ビサミンさん!
なんか兵士たちにガミガミ言っている様子だ。
エリンケー「まったく!!これだから最近の若者は!!やる気もない!意志もない!!力をつける努力もない!!はーーーまったくこの無能な奴らは!言われたことしかやらないのがだめなんだよ!自分で考えて動くということを知らんのか!?」
兵士「すんませんすんません(ペコペコ」
エリンケー「はーーー!ルツム族よりバカな奴らがオレの部下とは。カイアの帰化作業が遅くなるばかりじゃねぇか!まったく、オレの若い頃の戦友たちだったら、このくらいはとっくに片付けてるぞ」
兵士「はぁ」
エリンケー「・・・カックラスが戦場にもどってくれればな」
(´・ω・`)(カックラス・・・?あぁ・・・たしかサウニール要塞のところで補給物資を用意してた年配のひとだ。あの人、昔は相当の手練だったのかな)
エリンケー「む・・・?君はなにかね・・・?新しい傭兵かね!?そうなら今の話を聞いてやるべきことがわかるだろう!さっさと動きたまえ!!」
(´・ω・`)(別に傭兵ではないけど、禁書のためだ。しかたない)
闇の精霊「クク、本当に人間は愚かだ。いつの時代も年寄りは『最近の若者はなってない』と言っている。自分たちが若者だった時も同じことを言われていたのに。もともと若いヤツらなんてその程度だということをなぜ学習しない?」
(´・ω・`)「きっともう忘れちゃったのよ。おじいちゃんだから。」
闇の精霊「お前も歳をとったら同じことを言うかもしれないなw」
(´・ω・`)「何言ってるの?エルちゃん、18歳までしか歳とらないよ???その後は永遠に18歳のままなの」
闇の精霊「何言ってるんだこいつ。」
そしてルツム族をバシバシしばき倒してエリンケーさんの所にもどってきた(*´∀`*)
なんかでも、手下の兵士さんたちもこのままだと可愛そうね(´・ω・`)一緒に倒したことにしてあげましょうか。
(*‘ω‘ *)「みんなで倒してきましたよ。」
エリンケー「・・・はぁ・・・。君の心遣いには痛みいるが、私は誰よりも彼らの実力を知っている。君が一人でやったのだね」
(;・∀・)「う・・・バレた。さすがはカルフェオンから直接指揮を任されてる指揮官なだけあるわ・・・」
エリンケー「君ほどの人材が十人でもいてくれれば、カルフェオンはかつての繁栄を取り戻せただろうに。まぁよい。ところで君、まだちょっと手伝いをしてほしいのだが。」
(*‘ω‘ *)「ほよ?」
エリンケー「いやな、西の森にマンシャゴブリンという種族がおってな。彼らはもともと平和な種族だったのだが、どういうわけか最近エフェリア港への交易に危害を加えるようになったのだ・・・。そこの族長がいる。君ほどの実力者なら奴も取り合ってくれるかもしれん。たのめるかね」
(*‘ω‘ *)「まぁいいですよ」
この人がマンシャゴブリンの族長、マンシャさん!
マンシャゴブリンって言う呼び名は、族長の名前からとってるのねぇ~。
(*‘ω‘ *)「にゃんぱすーっ」
マンシャ「ホッホ、私を訪ねてきた人間は久しぶりですね。どういったご用件で?」
(*‘ω‘ *)(なんだ予想に反してめっちゃ物腰柔らかいぞ・・・!)「あのぉ、あなたの族の人たちが、エフェリア港にいるフィラベルトさんの貿易の邪魔をしていると聞いたもので。」
マンシャ「私達がパラーシ様の貿易を・・・?あぁー・・・きっと若い者たちでしょうね・・・」
(*‘ω‘ *)「若い者たち・・・?」
マンシャ「実は、私はもうここの族長ではないのですよ。彼らに族長の立場を追われてしまってね。・・・もともと、パラーシ様やシャカトゥ様は私達ゴブリンのあこがれの存在でした。だから、以前はできる限りの協力を惜しまなかった。しかし、今の若い者たちは、彼らの偉業を知らずに育った。・・・彼らは強いのですが、高慢で乱暴なのです。もはや私達の言うことを聞いてはくれません。」
(*‘ω‘ *)「ふむ・・・」
マンシャ「彼らに従順や秩序といった大切なことを教えなかった、私達大人の責任ですね・・・。初めて出会ったあなたにこんなことを頼むのはおかしいとは思いますが、あなたの力で彼らにこの世の秩序というものを教えてはいただけませんか。」
(*‘ω‘ *)「・・・おっけー、処してきますわ」
そして、マンシャの森に阿鼻叫喚が鳴り響いた。
「アァアァアアァアァア」「ギヤァアアアアァアァア」「ヤメデェェェエエ」
(⌒▽⌒)「我に従え」
ゴブリン達「ははーーーーーっ!!!!」
闇の精霊「なんかこいつだんだん闇の君主っぽくなってきたな・・・。」
・・・
さて、落ち着いたゴブリンたちのことをマンシャさんに報告していると、フィラベルトさんがちょうどやってきた。
闇の精霊「ククク、全てが解決してからやってきた。商人というのはなんでもかんでも計算ずくだな。」
(*‘ω‘ *)「あ、フィラベルトさん。やっほーっ」
フィラベルト「いやはや・・・、ナマズマンとルツム族のことが解決されたと聞いてきたのですが・・・、君は本当にすごい冒険者ですねぇ。」
(⌒▽⌒)「うへへ。エルちゃん最強の冒険者なんで」
フィラベルト「あぁ、名を伺っていませんでしたが、もしやとは思いましたが、あなたがあのカルフェオンの英雄・・・。通りで、こうもすんなりと私達を長く悩ませていた問題を解決してみせたわけですか。」
(*‘ω‘ *)「バレてしまったか」
フィラベルト「ふふふ、商売は情報が命ですからねぇ。いやしかし、あなたの名を伺っていなかったのはまったくもって失態でした。私もまだまだですね。さぁて、今度は私が約束を守る番ですね。」
(*‘ω‘ *)「禁書ちょーらいっ!」
フィラベルト「ふふ、そう慌てないでください。トレント村の貿易商人、リクターを訪ねてください。彼女に手紙を送っておきましたので。」
(*‘ω‘ *)「おっちぇー!」
そういうわけで、トレントに向かうエルちゃんであった!つづく(*´∀`*)