PART.24 闇の君主ベルモルンの復活!!
それは薄暗い曇天の夜。
ドーソン「不吉な森だ。この気味悪いところから一日でも早く抜け出したいものだ。」
ジョルダイン「久しぶりだな。ドーソン卿」
ドーソン「これはこれは、ジョルダイン卿」
ジョルダイン「顔色を見る限り、元気に過ごしているわけでもなさそうだな」
ドーソン「カルフェオンの地であれば、それがどこであれ、私には故郷と同じです。ところで、その気味悪い剣は何なのですか?」
ジョルダイン「君がそんな質問をするとは・・・意外だな。この剣については君のほうがもっと詳しいのでは?」
ドーソン「どうやら誤解をしているようですね。この手紙を見ればすべての誤解が解けるはずです」
ドーソンがジョルダインに紐によって丸められた手紙を渡す
ドーソン「どうか私のことを信じてください。」
(前略)侍従長ジョルダイン・デュカスがセレンディアの永遠の同盟国であるカルフェオンに敵対行為を計画したことを認め、彼の身元をカルフェオンに渡し、全ての処罰に対し一切の関与もしない。
署名:クルシオ・ドモンガット
ジョルダイン「これは・・・誰が・・・誰が・・・こういう・・・謀略を・・・」
ドーソン「ハイデル領主様の告発状です。衝撃が大きいようで残念ですね」
ジョルダイン「領主様が・・・私を・・・捨てた・・・?」
はは、はははっ、とジョルダインの乾いた笑い声が響く
ジョルダイン「いや・・・だめだ・・・それではいかん!」
ジョルダインは剣を抜き、兵士に対して構える
ドーソン「無駄です。貴族らしく品格を守ったほうがいいですよ。あ・・・反逆者には無理かもしれませんね??・・・おい、何をしている。あの者を拘束しろ」
兵士たちがジョルダインを拘束しようとする
ジョルダイン「ドーソン。君は間違っている。私が反逆者だなんて。この国は私がもらおう。無論、カルフェオンも同じだ。」
そして、黒いオーラを帯びた剣は一振りすると目の前の兵士たちとドーソンをなぎ倒す。
ドーソン「んな・・・っ!」
ジョルダインはうつろな表情になり、「そうだ、そちらに・・・」と声を発しながら、何かに導かれるように監視塔の方角へと向かった。
遅れて到着したエルちゃん。
( ゚д゚)「わ・・・大丈夫?」
ドーソン「う・・・・くそ・・・見ていろ・・・ジョルダイン・・・必ず」
闇の精霊「く・・・wくくくw」
(´・ω・`)「何笑ってんのよ」
闇の精霊「人間って面白いなw一体何してるんだ?wあ。お前も人間だったなwまだ。」
(´・ω・`)「まだ・・・?」
闇の精霊「領主なんかに報告する必要はないだろ。ジョルダインの痕跡を追おう」
(´・ω・`)「そうね」
監視塔にたどり着いたエルちゃん。
しかし目の前には・・・
( ゚д゚)「・・・だれ!?」
メルドル「我々はまさに、恐ろしさそのものだ・・・」
( ゚д゚)「!?・・・ジョルダインはどこ!」
メルドル「彼は選択した。物乞いになる運命よりも、我々と王になる運命を。」
(´・ω・`)やばい。こいつぁ、いわゆる・・・
厨ニの化身だ!((((;゚Д゚))))
ジョルダインの痕跡を探るため、シャドウナイトの迷宮に入っていくエルちゃん。闇の精霊に導かれるまま進むと。目の前にまるで墓石のような遺物があった。
墓石の中央には赤い謎の液体が溜まっていた。
闇の精霊「おい、あそこにこっそり隠れて見てるやつがいる。あいつがここで起きたこと全て見ていたはずだ。話を聞こう。」
(´・ω・`)「あんのぉ」
ラフィー「あ、あんたは冒険者の・・・」
(´・ω・`)「きみ誰」
ラフィー「私はエダンの仲間のラフィー・レッドマウンテンだ。あぁ・・・エダンが、エダンがひどい怪我をした・・・オレは何もできなかった・・・」
(´・ω・`)「え・・・まじっ?・・・ここで一体何があったの。教えて・・・!」
・・・
エダンは変装をして、その組織に潜り込んだんだ。ジョルダインは魂が抜けたような状態だった。
シャドウナイト1「混成の杯に魂が満たされた!」
シャドウナイト2「この者を通じて主君が我々のもとに来られるはずだ」
エダン「そうはいかん!!」
エダンはその時、混成の杯を奪いとった。
シャドウナイト1「!!?・・・間者だ!やつを止めろ!!!」
シャドウナイトがエダンに魔法を打ち込むとエダンは倒れ、その衝撃で混成の杯は地に落ち壊れた。
しかし、ジョルダインの魂は強い復讐の意志でベルモルンに流れ込んでいった。
エダンは大怪我をして危機に直面していたが、幸いなことにヤーズが彼を救出した。
ベルモルンはジョルダインの魂に入り込むようにして消えていった。不完全な意識は、ベルモルンをまともに覚醒させることはなかった。だが、シャドウナイト達はジョルダインに忠誠を誓っていた。
シャドウナイトはジョルダインにひざまずき、ジョルダインは彼らにこう言っていた。
お前らの主君は、まだ闇の向こう側にいる。
お前らは私に従わなければならない。
まず軍隊を作る。
そしてジョルダイン、いやベルモルンとシャドウナイト達はどこかへ去ってしまった。
・・・
闇の精霊「エダンのやつ。なかなかいい働きだった。不完全な儀式。まだあるジョルダインの自我。ただベルモルンが復活するよりも数倍面白そうだ」
(´・ω・`)「まぁ、私もジョルダインはそこまで憎めないし、自我は保っていてくれてホッとしたという気持ちはあるけれど・・・」
闇の精霊「ジョルダインの行く場所は大体わかっている。こっちだ、ついてきな」
まだまだジョルダインを追うエルちゃんであった。