PART.14 ついに会えた!ジョルダイン卿!!
グレース「こんにちは。私がここスズラン旅館の主、グレース・ローレンです。お目にかかれて嬉しいです。」
(*‘ω‘ *)「あどうも」
グレース「もしかして・・・またボニーが何かやらかしたのですか・・・?違うといいのですが・・・。」
(*‘ω‘ *)「また・・・?」
グレース「いえ、こちらの話です。はぁ・・・それにしても、先程ボニーがいた旅館があったでしょう。あそこは黄金ヒキガエル旅館というのですが、あそこも今やシアン商団に引き渡されてしまうのです。」
(´・ω・`)「あぁ~どうりで、なんだか馬鹿騒ぎしてるガラの悪い連中が多かったですねぇ」
グレース「本当に。一体ジョルダイン卿は何を考えているのか。ジョルダイン卿に勧誘され、商団から身を引きましたが、私はこのハイデルを愛しています。ハイデルがカルフェオンのシアン商団に掌握されてしまうのを指を咥えてただ見ているだけなんて、絶対にできません!」
(´・ω・`)「そうですねぇ・・・」
グレース「・・・この手紙をジョルダイン卿に届けてくださいますか?私は次の仕事があり、忙しくて直接会いに行けないのです。私から、といえばジョルダイン卿も受け取ってくれるでしょう。」
(*‘ω‘ *)「ガッテン承知のすけっ!」
グレースさんの心境は察するものがあるけれど、マイペースなエルちゃんはワクワクしていた!
なぜならあれだけ多くの人の噂になっていたジョルダイン卿に会う口実ができたのだから!!
さぁ!ジョルダイン卿!どんな人物なのでしょうか・・・!
そう、彼が!彼こそが!ジョルダイン卿!!ジョルダイン・デュカス侍従長!!!
あれ・・・?思ってたより若いぞ・・・?しかも一見、真面目そうな青年に見える・・・。しかし人は見かけによらないものであるし・・・
とりあえず話をしてみよう!
ジョルダイン「こんにちは、お客人。冒険者ですか?ふふ、カルフェオンの人でなければ、いつまでも滞在してくれて結構ですよ」
(*‘ω‘ *)・・・
何だこの人めっちゃ丁寧だぞ!口調も穏やかで優しいし!!好きになりそうだぞ!!
(*‘ω‘ *)「あの。これ、グレースさんから手紙を預かったのでもってきたのですが」
ジョルダイン「おぉ、そうか、ありがとう。グレースか、久々に聞く名だ、ところで、ボニーは彼女に泣きついたのか?事故を起こしたそうだが」
(*‘ω‘ *)「えぇまぁ・・・そんな感じですかね」
ジョルダイン「ふむ、ところで君は誰だ?冒険者がなぜグレースの使いを?」
(*‘ω‘ *)「うーんえーとまぁ・・・成り行きで・・・?ですかね」
ジョルダイン「はは、そうか、手紙は後で読ませてもらうよ。ありがとう」
(*‘ω‘ *)「はい」
(*‘ω‘ *)「ではでは、私はこれにて~~」
エルちゃんは用事も済んだのでそのまま帰ろうとしたけれど、
ジョルダイン「君、君が何者かはわからないが、一つ忠告しておこう」
(*‘ω‘ *)「?」
ジョルダイン「私と、敵にならないほうが、身のためです」
(*‘ω‘ *)「・・・はぁ」
どういう意味かはわからないけれど、私はハイデル人でもカルフェオン人でもないのです。たぶん・・・。エルちゃんは自由気ままに生きていく!
とは言ったものの、やはり彼がどういった人物なのか気になったエルちゃん。出ていくふりをして、こっそり壁に耳をつけて彼の会話に耳をそばだてるのであった!
・・・
ジョルダインはグレースからの手紙を読み・・・
ジョルダイン「役立たずが・・・」
領主「イソベルがすでに気づいているかもしれんぞ」
ジョルダイン「ご心配には及びません。なんの物証もないので。・・・責任はボニー・ローレンが負うべきです」
領主「我々の働きはいつか気づかれるはずだ・・・。」
ジョルダイン「軍はメディアで徴収する予定です。一見、物資交換のように見えるでしょう。」
領主「私は・・・いずれセレンディアが消えるのではないか心配だ」
ジョルダイン「領主様・・・セレンディアはすでにカルフェオンのものです。そして、カルフェオンという鷹がライオンの心臓をえぐるような局面です。ならば私がライオンとなり、鷹の首を噛みちぎりましょう」
・・・
(*‘ω‘ *)・・・・・・・?何いってんだこの人達。
グレースの手紙は暖炉に入れられて燃えてしまった。取っておく価値すらないとジョルダイン卿は判断したのだろう。
ジョルダインから領主と呼ばれるこの人、セレンディアの領主のクルシオ・ドモンガットさん。ハイデルのイゴール村長が前に話してくれた人ですね。シアン商団長のイゾベル・エンカロシャーが何かに感づいてしまうことを恐れている。
「責任はボニー・ローレンが負うべきです」
まさか・・・ボニーくんはめられてね!!?!?
カルフェオンという鷹が、ライオンの心臓をえぐる・・・このライオンというのは何のことなのか、国か、都市か、人か。
「セレンディアはすでにカルフェオンのものです」と言った。ハイデルはセレンディアの首都である。つまりジョルダイン卿は「ハイデルはすでにカルフェオンのものだ」と考えているということだろうか。。。ではライオンとはセレンディアとはまた別の国・・・?
謎は尽きないですが、まだ情報量が少なすぎですね(´・ω・`)
これから徐々に明かされていくでしょう!楽しみにしてください!