PART.21 カルフェオン憎きジョルダイン
ジョルダイン「君の活躍は私の耳にも随分と入ってくる。すごい冒険者が現れたとね。名前をなんという。」
(´・ω・`)「エルちゃんです」
ジョルダイン「エル・・・よ。私は必ず、セレンディアを解放させる。貪欲な年寄りたちのせいで、民たちが犠牲にされないように。」
(´・ω・`)「えーと・・・どゆこと?」
貪欲な年寄りたち・・・?カルフェオンの人たちのことを言ってるのかな・・・?
ジョルダイン「私に聞くよりも、自分がその目で確かめたほうが良いだろう。そこでだ、エル。君にはセレンディアの解放のため協力してほしい。君にはその実力があると思う。」
(´・ω・`)「あー・・・うーん・・・どうしよ。エルちゃんまだあなたのことよく知らないし・・・」
ジョルダイン「それはこれから知ってもらいたいが、私のことより、君はセレンディアを多く見てきただろう。君が見たセレンディアはどうだった」
(´・ω・`)「あぁ~なんか大変そうでした。憎んだり、裏切られたり、戦ったり・・・」
ジョルダイン「そのとおりだ。セレンディアには何一つ。正義、真実、道理がない」
(´・ω・`)「・・・」
ジョルダイン「それに対し、歯をすべて抜かれたライオンのような領主が果たしてなにをしてくれよう。」
ライオン・・・以前「カルフェオンという鷹がライオンの心臓をえぐる局面だ」と言っていたな。あの時はライオンがセレンディアではない別の何かと思っていたけれど、まさか領主自身のことを言おうとしてたのかな・・・?(´・ω・`)
ジョルダイン「この全ての元凶は何だと思う。すべてあのカルフェオンの仕業だ。セレンディアとカルフェオンが戦争をした過去があるのは知っているだろう。セレンディアは王を捕えられ、降伏とまではいかなかったが、セレンディアに非常に不利な条約を結ばされた。カルフェオンはとても豊かな国となった。その豊かさはどこから来ると思う。私達から吸い上げた多くの人、財産、資源、技術によるものだ。彼らはそれによって栄え、私達はそれによってこうも衰えた。」
(´・ω・`)(ハイデルの兵士のエンリコさんが言っていた戦争というのは、カルフェオンとのものだったのか・・・)
ジョルダイン「あのカルフェオンの民たちがのんきに豊かさを享受している姿を見ると虫酸が走る・・・!彼らは自分たちの国家の立場を守るために、特に理由もなく我らセレンディアに戦争をしかけてきたのだ。私は彼らを許せない。」
ジョルダインは語気を荒げ、拳に力を入れて語る。
真に迫る感じがした(´・ω・`)彼の怒りは本物のようだ。だからこそ、フレハラウ村長の言っていたように、闇の君主のよき器になってしまうのだろうか。。。
正直、私は自分の記憶がないままだし、ハイデルの人たちにはお世話になったけど、だからといってカルフェオンに対して怒りの感情を覚えたりしない。だからジョルダイン卿の考えにはあまり賛同できないのだけれど・・・。
黒い精霊「でも、ほっとくと・・・こいつに闇の君主が入るぜ・・・?近くにいたほうがいいんじゃないの?」
(´・ω・`)「それはそうかも」
黒い精霊「おっと、あそこになつかしのグレース嬢がいるぜ、ジョルダインのこと、話してみようぜ」
グレース「あら、これは奇遇ですね。こんなところで会うなんて。」
(●´ω`●)「どうも、実は、これこれこういうことでして」
グレース「ジョルダイン卿がそんなことを・・・?予想はしてはいましたが、こんなにも早く・・・でも、それを私に教えてくれたということは、あなたはジョルダイン卿の考えには賛同できないということですか?」
(´・ω・`)「まぁー・・・そうですね、記憶がないというのも大きいですけど、私はあんまり、憎しみとか、怒りの感情で動いたりはしたくないものなので」
グレース「・・・そうですか。。。私はまだあなたのことはよく知りません。ですが、ここまできたらもう他に手はありません。あなたを信じます。どうか、ブラッディ修道院の、いわゆる”狂信徒”といわれる者たちとジョルダイン卿の闇取引や、他のつながりがないかを調べていただきたいのです。」
(´・ω・`)「なるほど」
グレース「ブラッディ修道院に、狂信徒に偽装した仲間のアンナリンがいます。まずはその人に会ってみてください」
さぁ、次回はいよいよ狂信徒のところへ!今日はこのへんで(*´∀`*)