エルちゃん棒との出会い①
闇の精霊「いい知らせがある。」
(*‘ω‘ *)「にゅ?」
闇の精霊「冒険を経て、オマエも大分力をつけてきた。そろそろ教えてもいい頃だと思ってな。」
(*‘ω‘ *)「なによ。」
闇の精霊「さらなる力だ。欲しくないか?」
(´・ω・`)「まさか、また遺物の力吸収しようってんじゃないでしょうね・・・」
闇の精霊「クク、今回は違う。オマエ自身の力だ。オレも大分力をつけてきた。だからその礼にオマエの欲望を叶える手助けをしてやろうと思ってな。」
(*‘ω‘ *)「ほお?」
闇の精霊「バレノスの高いところにオマエと似た気配を感じる。普通の人間じゃ感じられないが、確かあの辺にはそういうのに敏感な奴がいただろ。」
(*‘ω‘ *)「バレノスの・・・気配に敏感なやつ・・・?エマちゃんとか?」
闇の精霊「そうそう、あいつももしかしたらその気配を感じているかもしれない。聞きに行ってみよう」
(*‘ω‘ *)「ウィー」
エマ「あ、エルさん。お久しぶりですね。」
(*‘ω‘ *)「あのさあのさ、最近なんか変な気配を感じない?」
エマ「気配・・・ですか・・・。あ・・・そういえば、最近、以前見ていたような夢を見ることが増えてきました。」
(*‘ω‘ *)「まじ・・・?ギアスの時みたいな・・・?」
エマ「えぇ。黒くて、深い深淵から目覚めた赤い目・・・高いところで私達を見下ろしていました・・・。でも、以前見ていたのとは少し違ったような・・・」
(*‘ω‘ *)「ほぉ?」
エマ「ここで生まれたものではないようでした・・・。そもそも人の姿をしていませんでした。まるで、あなたの後ろにいる・・・」
(*‘ω‘ *)「後ろ?」
クロ「がう・・・?」
(´・ω・`)「・・・あんた」
クロ「がうぅぅ」
闇の精霊「クク、さすがにコイツじゃないだろう。コイツはまだおこちゃまだからな。」
(´・ω・`)「え、そうなん?」
闇の精霊「お前たちの成長を見守っていたやつがいる。もう時が来たと考えているんじゃないか?会いに行ってみよう。なんだかコイツも目がキラキラしてるぜ?」
クロ「がうがう!」
( ゚д゚)「でっかいクロちゃんだ!!!」
クロ「がう~~~!!」
クロちゃんが嬉しそうにしている。
黒狼の現身「エル・・・やっと私が見えるようになったのか。久しぶりだな。」
(*‘ω‘ *)「だれ」
黒狼の現身「忘れてしまったのか・・・?まぁしょうがない。あれはずいぶんと昔の話だからな。しかし、君は子供の頃の姿そのままだね」
(*‘ω‘ *)「いやまぁ私永遠の18歳ですからね年取らないでいつまでもプリチーなんです。」
黒狼の現身「・・・あー・・・コホン。お前のそばにいる私の小さな子も、役目を果たす時が来たのだ。」
(*‘ω‘ *)「もしかして、クロちゃんのマミーですか?」
黒狼の現身「ふふ、さてね。しかし、私はこの先そう長くない。お前たちに力を授ける役割を果たさなくてはならない。」
(*‘ω‘ *)「ほにゅぅん?」
黒狼の現身「そう遠くない東の方だ。君の師匠フィサがいただろう。」
(*‘ω‘ *)「え?私師匠なんかいたの?知らないんだけど。」
黒狼の現身「なんだ・・・?もしや記憶をなくしたのか・・・?まぁいい。彼の弟子の一人が修練を続けている。天聖棍を引き継ぐことは出来ていないだろうが、君の内なる力を呼び起こしてくれるかもしれない。行ってみなさい。」
(*‘ω‘ *)「りょっ」
いた(*‘ω‘ *)
コムダル「む・・・?誰だ君は?」
(*‘ω‘ *)「スーパーえるちゃんです」
コムダル「エル?・・・エル!?まさか、師匠の最後の弟子と言われている・・・!?」
(⌒▽⌒)「ははは、さよう!」
コムダル「道場で好き放題やった挙げ句、師匠に『もう弟子を募るのはこれきりにするのじゃ~~~~!!!』と言わしめ、引退に追い込んだあの!!?」
(´・ω・`)「ごめんなさいそれ人違いです。」
コムダル「そ、そうか・・・しかし若干アホっぽい紫髪の小娘と記録が残っていたから・・・やはり君のことなんじゃ・・・」
(●`ε´●)「誰がアホじゃこらあああああああ」
・・・
コムダル「空には縫い目がないように、水には境がないように。棍の捌きはかくあるべし。師匠の言葉だ。」
( ˘ω˘)「スヤァ」
コムダル「聞いているのか!!?」
(*‘ω‘ *)「全て聞いてた。」
コムダル「はぁ、まったく。しかし・・・、黒狼の魂がこの世に残って君を見守っていたなんてね。師匠の最後の配慮かもしれないな。」
(*‘ω‘ *)「愛されすぎた」
コムダル「まぁ・・・師匠も師匠で君のことは孫のように可愛がっていたようだ。ときどき私にも君の話をしてきたよ。手のかかる子ほど可愛いということかな。」
(*‘ω‘ *)「めっちゃいい子だわよ。」
コムダル「私としても、師匠の意志がこの世から消えてしまうことは望まない。いいだろう、君を助けよう。」
(*‘ω‘ *)「いえあっ、どうすればよいの?」
コムダル「天を揺るがす強大な力。黒狼に真の主と認められた者のみがその力を手にすることができる。私にはどうしても出来ない試練だった。今振っているこれも、その真似事に過ぎない・・・。」
(´・ω・`)「ふむ」
コムダル「君が本当に力あるものならば、証明してみせよ。」
(⌒▽⌒)「よかろう・・・」
続く・・・!