PART.64 ネルダはいいヤツ?悪いヤツ?
この人がバリーズ3世!メディアの王子なのです(*‘ω‘ *)
バリーズ3世「君は・・・?」
(*‘ω‘ *)「ネルダ商団のすーぱーえるぽこです」
バリーズ3世「あぁ・・・闘技場の虐殺者を破ったという・・・。へえ。思ったよりも若いな。」
(´・ω・`)(若いって、あんたも私と同じくらいの歳じゃん・・・)
バリーズ3世「ふん・・・ネルダの片腕か・・・。僕はあいつを信用してない。あいつは僕のプライドを盗んだんだ!」
(´・ω・`)「ほむぅ・・・ところで、これこれこういうことになってまして・・・」
バリーズ3世「なんだと・・・!?ネルダがそんなことを!?・・・う~ん・・・、そうだな。僕はまだ奴のことは信用していないが、彼がメディアのために動こうというのならその話を断る理由はない。」
(*‘ω‘ *)「うんうん、んじゃネルおじの資金シュラウド騎士団に回すお」
バリーズ3世「ふん・・・まぁいいだろう。しかし、僕たちはずっと君たちを監視しているからな。変な真似をしてみろ。シュラウド騎士団が全力で君たちを叩く!」
(´・ω・`)「あそーですか。」
バリーズ3世「・・・いいことを思いついた。・・・ネルダが裏切らないように歴史家にこの事実を記録させよう。すぐ外にマウディと言うやつがいる。呼んできてくれ」
そしてこのおっちゃんがマウディ・ブダールという歴史家のおっちゃんです(*‘ω‘ *)
マウディ「おぉ、エル殿。」
(*‘ω‘ *)「どっかであった?」
マウディ「あぁ、すまない。君がネルダと話している時に、私もその場にいたのだ。最初はこの小さな冒険者に何ができるのかと思ったが、今ではそんな愚かな考えをしていた自分を殴りたいね。」
(*‘ω‘ *)「ぐふふ。王子が呼んでるよ。」
マウディ「王子が?すぐに行こう」
・・・
バリーズ3世「マウディ。あのネルダがシュラウド騎士団へ援助をすると持ち掛けてきた。」
マウディ「ええ!?なんですって・・・!本当ですか!?」
バリーズ3世「あぁ、その冒険者によるとな。」
(*‘ω‘ *)「まぢです。」
マウディ「それが本当だとしたらすごいことだ。私をここに呼んだということは、それを記録せよということですか?」
バリーズ3世「そういうことだ。あいつが裏切るようなことはあってはならない。その書にしかと記し、証拠として残しておくように。」
マウディ「はっ。仰せのままに。」
・・・
そしてマウディと一緒に部屋を出たエルちゃん。
マウディ「エル殿。」
(*‘ω‘ *)「?」
マウディ「あなたはどう思う」
(*‘ω‘ *)「どうって?」
マウディ「ネルダだ。彼のメディアに対する情熱は本物だ。しかし・・・」
(*‘ω‘ *)「・・・?」
マウディ「彼は、そのメディアのためならなんだって正当化してしまう危うさがある。そして、彼にとっての理想のメディアに、果たしてバリーズ王家は存在するのだろうか・・・?」
(*‘ω‘ *)「バリーズ王家が邪魔だと考えれば、ネルダおじちゃんがバリーズ家を亡き者とすると・・・?」
マウディ「ふぅ・・・考えすぎなのかもしれないがね。しかし私は歴史家だ。こういうことは、歴史の中でも多くあった。往々にして伝統的王権というのは、商業による発展の妨げになるものだ。」
(´・ω・`)「ふむ・・・確かに、ネルおじはメディアの発展のためにアブン村を犠牲にするような割と冷めた人だしなぁ・・・。」
マウディ「私は幾度となくバリーズ王家に助けられた。もちろんネルダにも。だから私は彼らに争ってほしくないのだ。・・・そこで、王子様の安全のためにバレンシアに交渉に行こうかと思っている」
(´・ω・`)「交渉?どんな?」
マウディ「バリーズ王子はまだ幼い。まぁ君も十分に幼いが、幸い君は腕っぷしがある。しかし王子にはそれがないのでね。バレンシアに彼を亡命させて成人になるまで安全な所にいさせられないかと思っている。そうすれば王家の血統は守られるし、ネルダも比較的自由にメディアの統治ができるだろう。」
(*‘ω‘ *)「にゃーるほろ。いい考えだと思うわ。」
マウディ「ちょうと使節団がきているのでね。私はこれで失礼する。それでは、息災でね。」
(*‘ω‘ *)「ば~いっ」
ネルダ「マウディがそんなことを・・・?ふむ。まぁ、よいだろう。彼らがいつしか私を信頼してくれることを願おう。」
(*‘ω‘ *)「うにゅ」
ネルダ「王家の方たちは私が別の王を擁立しようとしているとでも思っているのだろうか・・・。はは、残念ながら、王に立てたい者など私の近親にはいないのだ」
(*‘ω‘ *)「ネルおじ、子供いないの?」
ネルダ「子供どころか、妻もいないよ。孤独の身さ。私はただ純粋に、わが祖国、メディアを復興させたいだけだ。君だけでも信じてくれると嬉しいのだがね。」
(⌒▽⌒)「信じるよネルおじ!」
闇の精霊「嘘をつけ、クク。」
ネルダ「ふふ、ありがとう。さて、君にもう一つ頼みたいことがあるのだ。いいかな」
(*‘ω‘ *)「なんでもOKです」
ネルダ「アルティノ北部の労役場で問題が起きているらしい。何か異変が起こっていると言っていた。」
(*‘ω‘ *)「異変・・・?」
ネルダ「うむ・・・彼らの所に闇が現れたと言っていた・・・。」
(*‘ω‘ *)(・・・闇・・・。)
ネルダ「もしかしたら君の探している者に何か関係があるかも知れないよ。行ってきてくれるかな」
(⌒▽⌒)「がってんしょうち!」
兵士「闇だぁ~~?お前達、サボりたいから適当なことを言ってるんじゃないだろうな!!」
住民A「違う・・・!!本当に見えるんだ!真っ黒い闇が・・・!」
(*‘ω‘ *)「どしたの?」
兵士「あ・・・!これはこれは!エル様!!!ようこそ、こんなむさ苦しい場所に・・・!」
(⌒▽⌒)「えへ。ネルおじから頼まれてね」
兵士「最近、この者たちが仕事を怠けてるせいで、黒結晶の生産量が落ちてるのですよ!闇がどうたら言って、全然仕事をしないのです!!」
住民A「違う!!本当に闇が見えるんだ!あんなのがいたんじゃ怖くて仕事どころではない!」
住民B「こいつ、あのネルダ商団の所属だ。まったく!現場に辛い仕事ばっかりさせて、自分たちはのんびり楽な仕事で金儲けか!?」
住民C「もし闇がただの幻覚だとしてもだ。幻覚がみえるまで仕事を強要させる方に問題があるんじゃないのか!?」
(´・ω・`)「しらないわようるさいわねぇ」
住民A「俺たちの苦労も知らねぇで・・・現場の仕事をちょっとでもやってみたらどうだ?え?」
兵士「おい!!!エル様に何を言っている!!!自分たちの立場をわきまえろ!!」
(´・ω・`)「ま、いいわ。やってやりましょう。」
(๑•̀ㅁ•́๑)✧「職人魂。しかと見届けよ・・・!」
続く!