PART.69 え?マウディさん・・・?
ソサン族たちを葬り去ったエルちゃん。倒していると何やら指令書らしきものを発見した!これをもってサルマさんのところへ戻るのです!
サルマ「ありがとうございます!やはり、あなたの力はすごいですね。」
(*‘ω‘ *)「自分の可能性が怖いわ」
サルマ「それにしても・・・このソサンが持っていた装備・・・野蛮族の物と似ていますね・・・」
(*‘ω‘ *)「ほ?」
サルマ「なぜ人であるソサン族が野蛮族の装備を・・・?うーん・・・」
(*‘ω‘ *)「背後に何かがあるのかしら・・・?こんな物を拾ったけど。」
指令書を渡す。
サルマ「!!?・・・これは・・・!ソサン族たちが野蛮族と交換した密書です!野蛮族の傭兵たちと条約を結んでいる・・・!?」
(*‘ω‘ *)「ちゅまり?」
サルマ「野蛮族は、ソサン族と力を合わせてアルティノを転覆させようとしているのです・・・」
( ゚д゚)「な・・・!」
( ゚д゚)なんだって~~~~!!!
サルマ「ふざけた顔をしている場合ではありません!このことを早くネルダに伝えてください!」
(●`ε´●)「はーいっ」
サルマ「・・・もし仮に、仮にですが・・・。ネルダがこの事実を知っても野蛮族傭兵たちを静観しようとするなら・・・、ネルダはやはり王家の没落を望んで・・・」
(´・ω・`)「とりあえず言ってくるよ。」
ネルダ「手紙・・・?ふむ、いい匂いだな。どこかで嗅いだおぼえがある」
(´・ω・`)「サルマさんからです。密書を手に入れたという旨が・・・。」
ネルダ「読んでみよう・・・。・・・なんだって・・・!?野蛮族がソサン族と条約を・・・!?」
(´・ω・`)「そうらしいです」
ネルダ「う・・・うーむ・・・。私が楽観的に考えすぎていたのか・・・。しかし・・・いまさら野蛮族の傭兵たちを追い出すわけには行かない・・・カルフェオンとバレンシアがメディアを狙っている以上、自衛のための軍事力は必要なのだ・・・。」
(´・ω・`)「ほむ」
ネルダ「取引所長のルーシーに伝えてくれ、サルマ砦基地に送る物資を増やすようにと・・・。彼女がソサン族を抑えることができれば、野蛮族は私達がなんとかできるはずだ・・・!」
ルーシー「お久しぶりです、エル様。どうかなさいましたか?」
(´・ω・`)「あんねぇ。ネルおじがサルマ砦基地に送る物資の量を増やすようにってさー」
ルーシー「な・・・なんですって・・・!?ネルダ・シェン様・・・どうしてしまったのでしょう。あの女にそれほど手助けをするなど・・・。」
(´・ω・`)「さぁ」
ルーシー「・・・人々が噂してるんですよ・・・ネルダ様がサルマ・アニンに好意を寄せていると・・・!」
( ゚д゚)「まじ!!?」
っていうか、さっきネルダが「いい匂いだなぁ~むふぅん」とか気持ち悪いこと言ってたな!そういうことだったのか!?
ルーシー「ネルダ様は家族を持たないので、メディアを再建しても誰をも王に立てることなどせず、そのまま退任するとおっしゃっていました・・・。しかしもしサルマとそういう関係になって子供が生まれたりしたら事情が変わってくる・・・。うぅん・・・ネルダ様は懸命な方なので、そういうことは無いとは思いたいのですが・・・。」
(´・ω・`)「わかんないよぉ?恋したら人間180度かわるものさ」
ルーシー「はぁ・・・まぁとりあえず、今は言われたとおりに致しましょう。装備の数が足りませんので、メボのところに行ってもらえますか?あなたが最初に話しかけた鍛冶屋の人ですよ。」
メボ「お、久しぶりだな。エルとか言ったっけ?最初は済まなかったな。なんかイライラしててよ。」
(*‘ω‘ *)「大丈夫よ。何でも自分のせいにされるのは気持ちのいいものではないものねー。」
メボ「はは、すまないな。それで?何かようか?」
ルーシーからもらった装備製作発注書を渡す。
メボ「うお・・・こんなにたくさん・・・?なんだ、ネルダ様はカルフェオンと戦争でもする気なのか?うーん・・・」
(*‘ω‘ *)「大丈夫?用意できそう?」
メボ「出来はするんだが・・・そうだなぁ、今やっている作業を一端ストップしないとだめだな。野蛮族の隊長のところに行って、武器製作が遅れることを伝えてくれるか?」
野蛮族隊長「む・・・オマエ、ネルダの・・・。何用だ?」
(´・ω・`)「武器製作遅れるって」
野蛮族隊長「何!?メボめ!ふざけた奴!約束と違う!!」
(´・ω・`)「しょうがないじゃんネルダの指示なんだから。」
野蛮族隊長「うぐぐ・・・。オマエ、マウディ様知ってるか?」
(´・ω・`)「マウディ?歴史家の?知ってるけど。」
野蛮族隊長「マウディ様に武器製作が少し遅れると伝えてくれ。オレよりオマエが言ったほうが丸く収まる。」
(´・ω・`)「・・・はぁ。」
・・・
(´・ω・`)「んー・・・?」
闇の精霊「変だよな」
(´・ω・`)「変。なんで野蛮族の奴ら、ネルダは呼び捨てなのにマウディには敬称?」
闇の精霊「しかも、サルマの補給物資の話なんてネルダから直接聞いてもいいはずだろ。しかしそれをネルダがしないってことは、マウディはネルダに黙って野蛮族の装備を調達しようとしていた・・・?」
(´・ω・`)「っていうか野蛮族とマウディってそんな仲良かったっけ?」
闇の精霊「とりあえずマウディにあってみるか。」
・・・
マウディ「これはこれはエル殿。む?野蛮族から武器製作が遅くなると言われた?まったく・・・」
(´・ω・`)「なんで野蛮族の戦力増強しようとしてるのん?」
マウディ「ん?あぁ、いやね、バレンシアに王子を亡命させる計画がうまく進んでいてね。その時に使う傭兵のための装備を注文していたのだよ。」
(´・ω・`)「ほー、なるほろ」
マウディ「こういう話は、あまりネルダに知らせるのもよくないだろう。彼は別に王子をどうしようとも思っていないと言っているんだから。」
(´・ω・`)「ほぉん」
・・・
闇の精霊「クク・・・ククク、怪しいな、アイツ。オマエと話してるときも落ち着きなさそうに後ろのポケットを手で押さえていたぞ?」
(´・ω・`)「・・・なんだろうねぇ」
闇の精霊「アイツ、古代遺跡のところにいたってエダンが言ってただろう。何か高値のものを見つけてこっそり持ち帰ったんじゃないのか?そして、それを隠すためにバレンシアに旅立とうとでもしてるのかもな。」
(´・ω・`)「どうする?」
闇の精霊「盗めばいいだろう?クク。オマエ、エマが悪夢に悩まされてる時、クロン城に入って参謀長から何か盗んでただろ?それをまたやればいい。大丈夫だ。オマエはこそ泥の才能はある。」
(´・ω・`)「褒めてるのかけなしてるのか・・・。」
つづく!