PART.31 闇の力に対抗するためには。
この遺物が・・・私達の希望・・・?
そこに力が溢れている。闇の力ではない。どちらかというと神聖な力のようだ。
手を当てると、その力が体の中に入り込んでくるのを感じる。
闇の精霊「うぇ・・・っげぇ・・・・いらねぇー・・・そんな不純物を取り込むなよ!」
(´・ω・`)「うるちゃい」
闇の精霊「ったく。オマエは俺の言うことだけ聞いてりゃいいのに。そうしたら誰よりも強い存在になれるぞ?」
(´・ω・`)「別に、そこまで強大な力は求めていないのです」
闇の精霊「あぁそうかい。まぁでもベルモルンを倒すにはまだまだ力は必要だぞ?わかってんの?」
(´・ω・`)「・・・」
・・・
(*‘ω‘ *)「力回収してきた」
アルスティン「ありがとうエルよ。ところでね、私達三人で話し合ったのだ。私達は君に託そうと。」
(*‘ω‘ *)「!?」
フレハラウ「うむ・・・私達は、君が数多くの脅威から町や村を救ってきたことを聞いている。君の力は強大だ。そしてこれからさらにその力を増すだろう。その力はベルモルンにも届くやもしれぬ」
(⌒▽⌒)「それほどでもぉ」
ゴルガス「まぁ、私は少し心配ではあるがね。君の力の根源は闇の力だ。だが・・・君自身が闇にとらわれていないというのもまた事実。であるならば、君のその力を信じようと。」
(*‘ω‘ *)「闇?潰しますよ。闇とかクソ雑魚です」
アルスティン「はは、頼もしいな。しかし、今のままではやはり難しいと言わざるを得ない・・・」
ゴルガス「どうだったかね」
オーウェン「難民キャンプは本当に悲惨でした。ジョルダイン・・・いや、ベルモルンが病人たちを操り、追従者にしていました。」
アルスティン「力を集めるため、ベルモルンは闇の勢力を拡大しようとしているんだな。」
フレハラウ「ジョルダインの意思は長くは持たないだろう。すぐにベルモルンに侵食されるはずだ。」
ゴルガス「ベルモルンは闇を源とするから、それに対抗する力があれば倒すことができるはずだ。」
オーウェン「・・・古代の人類を守った、消えない光があったといいます。その光は、紅炎と清水、大地の起源が調和を成し発光していましたが、人間の欲により次第に力を失い世界に闇が訪れ様々な危機に直面したと言われています。しかし、その高貴な光は古代の起源の守護者を通じて再び目をさますことができるようです。」
アルスティン「エリアン教の司祭たちは、それをエリアンの光と呼ぶこともある。」
フレハラウ「だがそれは迷信に近い。誰かの作り話だ」
ゴルガス「必ずしもそうではないだろう・・・違うか・・・?」
アルスティン「・・・ふぅ・・・。私は生涯、彼を起こさないと約束していた・・・。」
その時アルスティンは懐から不思議な光を放つ容器を取り出し、何らかの言葉を詠唱する。
そうすると、容器から光が漏れ、熱い炎の光となって空中に浮かんだ。
そしてその炎の光は言葉を発した。
人間・・・我との盟約を忘れたのか。
アルスティン「紅炎の起源よ。世界が闇の力で混乱しています。あまりにも長い時間光を失った私達は、あなたの力でこれをなんとかしたいのです。」
闇は人間が自ら望んだのだ。
・・・しかし、お前が長い時間、光を失ったというのは否定できない。
清水と大地の起源を復活させる。
試練を克服し、我と彼とが調和することを可能にするならば、
我々は一度限りの高貴な光をもってお前達を助けることを、起源の守護者、つまりお前と約束しよう。
そう言うと炎の光はまた容器の中に戻っていった。
フレハラウ「そ・・・そんな・・・き、君が・・・古代の起源の守護者だったのか。」
アルスティン「このような危機に備えて守ってきたんだ。・・・オーウェン、君はこれからフローリンに行ってくれ。村の下に小さな洞窟があるはずだ。そこでカプラスを探すんだ。清水の起源を研究していたものだ。大地の起源は、エダンに任せるとしよう。・・・その後ケプランで会おう。」
オーウェン「分かりました。必ずカプラスという者を探します。」
アルスティン「南のケプランで深刻な病気が流行っていると聞いた。我々は今からそこに行かなければならない。オーウェンが帰ってきたら、エダンに会うとしよう。」
(*‘ω‘ *)一気に情報がきましたが・・・
闇の力に対抗するためには、高貴な光の力が必要だと。
その高貴な光は、①紅炎②清水③大地の起源が調和する時に発光するのだと。
そしてアルスティンおじいちゃんが紅炎の起源を守護しており、何らかの盟約を破ってまでも彼を目覚めさせた。
つまり、あと清水、大地の起源を目覚めさせれば、高貴な光を得ることができる!
(*‘ω‘ *)「はい」
オーウェン「まさか、私よりも先に到着しているとは思いませんでした。もしかしたら、私が思っているよりずっと強い方なのかもしれません」
(⌒▽⌒)「うん、つよつよですよ?」
オーウェン「ふふ、秘密守護団の今回の目標がはっきりしましたね。私は、清水の起源を探しに行こうと思います。あなたはエダンと共に、大地の起源を追ってください。あなたの働きには期待しています。」
(*‘ω‘ *)「ふふ、まかせたまえ」
さてさて、やはり闇を倒すためには光の力が必要なのね・・・!
高貴な光を得るために、待ってるのよ!清水の起源!大地の起源!
清水は「しみず」でも「きよみず」でもありません!「セイスイ」ですからね!
それではそれでは、今日はこのへんで(*´∀`*)
続く(*´ω`*)