PART.12 臆病なベグとザラおばちゃんの指輪
闇の精霊「あ、見つけたwこの力を狙っていたやつだ」
(*‘ω‘ *)「ほ?」
闇の精霊「さっきリンチ農場にいたインプ共の隊長だな」
(*‘ω‘ *)「あれれ、リンチ農場はもっと向こうだけど、なんでこんな遠くに・・・?」
闇の精霊「さぁ、ただこいつは自分の力に酔って、仲間に裏切り者の烙印を押されたんだ。」
(*‘ω‘ *)「いずらくなって逃げてきたのかしら」
人間社会も、インプ社会も、偉そうなやつは爪弾きにされちゃうのでした゚゚(゚´ω`゚)゚。ピー
さて、可愛そうな「ベグ」というインプの隊長。彼を解放、しちゃいましょうか(⌒▽⌒)
この子はいじめられて力を欲したあまり闇にのまれたレッドノーズや、仕えていた王に濡れ衣を着せられて人間に恨みをもつに至ったギアスのように、壮絶な過去があったわけではないのかしら。
でも、そんなに強い力があるのなら、インプたちを無理矢理に従えそうなものだけれど(´・ω・`)
力に酔って独りよがりになって、部下たちから疎まれて、冷めた視線に耐えきれずこんな遠くにひっそり隠れていたのかな。
闇の精霊から、「臆病なベグ」と呼ばれてるのも、そういう理由かしら・・・?
でもあれ・・・?なんかそんな強くない・・・?
ササッと討伐したら、闇の精霊が後ろから現れて・・・
闇の精霊「お前がビビると思ったから言わなかったが、そんなに甘い敵ではなかったぞ?」
(´・ω・`)「え・・・でもなんか結構あっけなかった」
闇の精霊「俺はさっき、力を手にした。そして、俺の力はお前の力だ。だからこんな敵もかんたんに倒せちゃうんだよ」
(´・ω・`)「まじかよ・・・」
さて、そろそろあのザラおばちゃんのところに帰ろうか(´・ω・`)
ただ・・・
夫の指輪をなくしたままじゃ、流石に可愛そうだものね。インプの群れを掻い潜って、指輪を探り出したエルちゃん。
さて、それではリンチ農場へ戻ろう!
(*‘ω‘ *)「はいこれっ」
ザラ「これは・・・!私の結婚指輪!ムラーナと私の約束の証・・・!!」
(*‘ω‘ *)「インプは光るものが好きなんですよ、だからこれも大事にしまってありました、傷もありませんね。これからは取られないように、大事にしておくんですよ」
ザラ「ありがとう!ありがとう冒険者様!!」
ふふふ、よかったよかった(*‘ω‘ *)ちょっとは元気を取り戻した様子。
でも、これでは終わりません。そう!ザラおばちゃんのもとへは借金の徴収にきていたのです!
(*‘ω‘ *)「お金」
ザラ「冒険者様がインプをやっつけてくださっている間に、少しだけ用意しましたが、流石に全ては用意できませんでした。。。ハイデル商団のボニー様に、一週間だけお待ちいただけるか頼んでいただけますでしょうか・・・」
(´・ω・`)「(自分で行ったら・・・と思うけども)いいでしょう。リンチ農場の現状を伝えれば、少しは猶予してくれるかもしれませんね」
ザラ「ありがとうございます!!!」
まぁ、借りは作っておくに越したことはありませんのでね(*‘ω‘ *)ハイデル商団のボニー君にも、顔を売れるしねっ
ぼーっと突っ立ってるだけなのにお昼ごはんを食べてる兵士がザラおばちゃんに怒られているのを後にしながら、エルちゃんはボニーのところに戻るのであった。