PART.74 襲撃されたハルナン商団
タレック・ヤンジ「おや、メディアからきた冒険者さん?岩石警戒所へようこそ。」
(*‘ω‘ *)「あんね、商団が護衛傭兵を募集してるって聞いたんだけど、知ってる?」
タレック「商団?ふむ、ハルナン商団のことかな。彼らはここを通り過ぎてしまったよ。だが、タフタル平野でなにかトラブルがあったらしい。他の冒険者たちが教えてくれてね。すぐそこにいるから話を聞いたらどうだい?」
(*‘ω‘ *)「ほぉん。ありがとん」
(*‘ω‘ *)「おいす。ハルナン商団がトラブルに巻き込まれたらしいですね」
冒険者「あぁ。君も冒険者か。うむ、そうだよ。」
(*‘ω‘ *)「ところでハルナン商団ってどんくらいの規模なんです?」
冒険者「む?何だ知らないのか?バレンシアで最も巨大な貿易商団だよ。」
(*‘ω‘ *)(巨大な商団・・・シャカトゥさんの所かな・・・?それとも別の?)
冒険者「それがあんな悲惨なことになるとはね・・・。」
(´・ω・`)「え、そんな大変だったの?」
冒険者「あぁ、死体の山が散らばっていた。おそらく彼らを襲ったのはケンタウロスだろう。」
(´・ω・`)「ケンタウロス?」
冒険者「非常に強い奴らだ。気になるなら、平野に行ってみるといい。」
(*‘ω‘ *)「そーしゅる。またに!」
そしてタフタル平野に向かうエルちゃん。
そこには大勢の人や動物が倒れていた。
(´・ω・`)「大丈夫?」
貿易商「う・・・うぅ・・・助けて・・・。」
(´・ω・`)(でもこれはもう・・・)
貿易商「貿易品は・・・無事ですか・・・?
(´・ω・`)「貿易品・・・?」
貿易商「ご・・・ごほっ・・・バルハン王子に・・・伝えなければ・・・」
像の上にあったという貿易品が入っていた箱。その中を確認すると空になってしまっていた・・・。
(´・ω・`)「あの・・・空・・・」
貿易商「・・・・・・」
貿易商はすでに息を引き取っていた。
(´・ω・`)(う、うーん・・・とりあえずさっきのタレックさんに伝えよう・・・。)
・・・
タレック「・・・そうか、そんなことに・・・。」
(´・ω・`)「近くにケンタウロスの毛がいっぱい落ちてた。あいつらの仕業?」
タレック「うーん・・・どうだろうな・・・ケンタウロスは確かに攻撃性の高い種族ではあるが、このようなことは今までしたことがない。」
(´・ω・`)「ほえ?とすると誰が?」
タレック「可能性としてはバジリスク達だろうか・・・。彼らは陰険で汚い。もしかしたら彼らがケンタウロスのせいにしようとわざと毛を置いていったのかも知れない。」
(´・ω・`)「バジリスク?」
タレック「この辺りを縄張りにしてるトカゲのような種族だ。もしかしたら、貿易商の中に拉致された者がいるかもしれない。・・・探してくれるなら嬉しいが、彼らはとても強力だ。断っても構わないよ。」
(*‘ω‘ *)「大丈夫です任せなさい。」
タレック「そうか、ありがとう。もし行くなら仲間を集めたほうがいい。一人で行くのは無謀だからね。」
闇の精霊「おい、言われたとおり仲間を集めるのか?」
(⌒▽⌒)「一人で行くわ。そして手柄を独り占めするの!」
闇の精霊「クク、良い心構えだ。さぁ向こうだ。行こう」
・・・
(*‘ω‘ *)「だいじょび?」
商人「あ・・・助けに来てくださったのですか!?」
(*‘ω‘ *)「そだお。」
商人「あぁ・・・アール様が送ってくださった使徒なのですね・・・感謝します・・・!」
(*‘ω‘ *)「あーる?」
商人「アール様を知らないと・・・?そうすると、外国から来た方なのですね・・・。しかし、今は話している時間はありません。中の方にも仲間が連れ去られました・・・。その中にリーダーもいるはずです。お願いします!助けに行ってもらえますか!」
(*‘ω‘ *)「いいお」
そしてバジリスクの巣へ入っていくエルちゃん。ここの敵めっちゃ強い( ゚д゚)
エルちゃん棒でゴリ押しして、なんとか商人のリーダーのところへ!
リーダー「う・・・」
(´・ω・`)「大丈夫・・・?」
リーダーの体を見ると、身体が少しずつ石化していた。
(´・ω・`)「これは・・・」
闇の精霊「バジリスクの魔術だろう。こうなったらもう助からない。」
(´・ω・`)「ふーむ・・・。」
リーダー「ふ・・・ふふ、アール様が目の前に見えているということは、もう死期が近いのかな・・・」
(´・ω・`)「しっかりして、あなたはまだ生きているわ。」
リーダー「はぁ・・・はぁ・・・だめだ・・・身体が石のように重く動かない・・・。私の命もここまでだろう。・・・あぁ・・・バルハン王子直々の依頼だったから、命を賭して遂行しようと意気込んでいたが、結局こんな終わりを迎えるとはな・・・。」
(´・ω・`)「バジリスクたちがいきなり襲ってきたの?」
リーダー「う・・・あぁ・・・いや、奴らだけではなかった。バルハン関所に向かう途中だったか・・・バジリスクと他の者たちがいた・・・。」
(´・ω・`)「他の者?だれ?」
リーダー「わからない・・・ぐっ・・・ふぅ・・・初めて見た奴らだった・・・。バルハン王子の依頼品を盗んで行ったのは奴らだろう・・・。すまない。バルハン王子にこのことを伝えてくれないか・・・。」
(´・ω・`)「わかった。」
リーダー「それで・・・すまない、冒険者よ。」
(´・ω・`)「?」
リーダー「その刀で、殺してくれ。この苦しみの中で、徐々に石化されるぐらいなら、いっそのこと殺されたほうがマシだ・・・。頼む・・・!」
(´・ω・`)「・・・」
・・・
闇の精霊「クク、オマエも手際が良くなったな」
(´・ω・`)「うるさいわねぇ。小さくなったから瓶詰めにするわよ。」
闇の精霊「ふん。とりあえずはタレックのところへ戻ろう。流石にオマエが直接バルハンってやつのところに行くのはまずいだろうしな。」
(´・ω・`)「そうね。」
・・・
タレック「結局・・・ハルナン商団も終わりか・・・。残念だな・・・。しかも王子直々の依頼だったとはね・・・。」
(´・ω・`)「どーしましょーね。」
タレック「とりあえずバルハン関所に行って報告しなければ・・・。あのハルナン商団を狙うということは、ただの襲撃事件ではないかもしれない・・・。」
(´・ω・`)「じゃぁ関所にいきましゅ。」
タレック「本当か・・・。助かるよ。そこはバルハン王子が建てた場所だから、運が良ければ王子がいらっしゃるかもしれない。」
(*‘ω‘ *)「黒幕、突き止めてボコのボコにしてやんよ!」
そんなわけで、ハルナン商団を襲った奴らを突き止めるべく、エルちゃんは進むのであった!!
続く(⌒▽⌒)