PART.57 滅びゆくアブン村
ネルダ「シラレの予言・・・?ふむ・・・また野蛮族を刺激するようなことを・・・」
(*‘ω‘ *)「???」
ネルダ「・・・バリーズ王家を知っているか?昔からメディア王国を率いる家系だ」
(*‘ω‘ *)「バリーズ王家・・・?初めて聞きましたね」
ネルダ「現在、王になるべきバリーズ3世が成人になっていないので、代わって私がこのメディア王国を率いているのだよ」
(*‘ω‘ *)(なるほどー・・・ジョルダインみたいに王に代わって国政を担っているのか・・・。)
ネルダ「さて、シラレの予言だな。あれはバリーズ王家が力を失った今の状況で、摂政である私に不満を感じているもののようにしか考えられないな。」
(*‘ω‘ *)「というと?」
ネルダ「あの予言は野蛮族に反乱をけしかけているんだ。その証拠に、我々の収入源の一つである廃鉄鉱山でも反乱がおきた。シラレの予言に影響を受けた野蛮族たちがそこを無断で占拠しているのだ」
(´・ω・`)「あらぁ・・・」
ネルダ「そこにいた住民たちが可愛そうだ・・・。彼らは野蛮族によって強制労働に駆り出されている。ふぅ・・・まさかその黒い影を導くとかいう黒い女神?魔女?っていうのはシラレのことじゃないのか・・・?」
闇の精霊「クク、あのシラレとか言うガキは女だったのか??分からなかった」
(´・ω・`)(どうしよう私もわからなかった・・・でも言わないでおこう)
そしてネルダさんに言われて、廃鉄鉱山の近くのアブン村に行ってみることにしました!
この方!アブン村の管理をしているノア・アカムさん!
(*‘ω‘ *)「おっはーっ」
ノア「・・・?どなたかな?」
(*‘ω‘ *)「ネルダさんから送られてきましたん」
ノア「ネルダ様から・・・?この滅び行く村を救ってくれるんだろうか・・・?」
(´・ω・`)「え・・・村やばいの?」
ノア「あぁ・・・もともと廃鉄鉱山は私達が所有していてね。野蛮族はもともと奴隷で働いていたんだ。しかしな、あの三日間の闇の時、奴らは混乱に乗じて反乱を起こしそこを占拠しちまった。そして・・・アブン村にいる多くの住民たちは奴隷として連れて行かれてね・・・。それから村はこんな状態さ」
(´・ω・`)「しょうゆーこと・・・」
ノア「他の住民たちとも話してみてくれ・・・この村の悲惨さがわかるだろう・・・」
(*‘ω‘ *)「すーぱーおっはーーーー!みんなの元気!エルちゃんだおーっ」
ジノール・デエニン「・・・誰だ・・・?」
(´・ω・`)「エルちゃんだってば。」
ジノール「冒険者か・・・こんなところまで来るとは・・・他に行くところなどいくらでもあるだろうに・・・」
(´・ω・`)「ここも大切な村の一つ。どこにでも旅をする価値はあるわっ」
ジノール「ふ・・・そうかい。まぁ・・・この村はいずれなくなるだろ・・・そうしたらお前さんだけでもここのことを覚えていてくれ・・・。」
(´・ω・`)「おじさんはどうするのさ」
ジノール「最後まで村を守りたかったがね・・・。そろそろ出ないとな・・・なにせ客もいないんじゃ、商売もできない。生きていけないのさ。」
(*‘ω‘ *)「おはおっはー!!!元気~?元気ミラクルびーむ!はいお姉さん元気になりました!」
ネピ・タニャ「・・・どなた?」
(*‘ω‘ *)「エメラルドエルちゃんです」
ネピ「はぁ」
(*‘ω‘ *)「村どんなかんじです?」
ネピ「村ですか・・・そうですね、正直、今すぐにでもここを離れたい気持ちです。」
(*‘ω‘ *)「出ないの?」
ネピ「・・・私の兄が、野蛮族へ連れて行かれたんです・・・私だけ去るわけにはいきません・・・。」
(´・ω・`)「ふむ・・・野蛮族、悪い奴らだ。私が処してきましょう」
ネピ「廃鉄鉱山へいくのですか?それなら、ホリオという人を探してもらえますか・・・?私の兄なのです・・・。どうか、お願いします・・・。」
強制労働を強いられているアブン村の人達・・・。
ホリオ・タニャ「ネピ・・・?今ネピといいました!?」
(´・ω・`)「はい。」
ホリオ「ネピは・・・!ネピは元気なんですか!?」
(´・ω・`)「割と元気そう」
ホリオ「・・・よかった・・・。ありがとう・・・伝えてくれて・・・。」
(´・ω・`)「逃げないの・・・?」
ホリオ「逃げたいさ・・・でも・・・野蛮族は強い・・・どうしたって逃げられないだろう・・・。」
(´・ω・`)「処す?」
ホリオ「処す・・・?倒してくれるということか・・・?そんな・・・君にできるのかい・・・?」
(*‘ω‘ *)「ま、見てろって」
(⌒▽⌒)「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアア」「ウワアアアアアアアアアアアアア」「ギエエエエエエエエエ」
(*‘ω‘ *)「とまぁ。」
ホリオ「あんた・・・すごいんだな。その力が羨ましい・・・。」
(´・ω・`)「かえろ?」
ホリオ「・・・かえりたい・・・しかし・・・。ここにいる者たちを置いては帰れないよ・・・。何十人も捕えられてきたんだ。たとえ君の力でも、全員を守りながら戦うなんてできないだろう・・・」
(´・ω・`)「ふむ・・・。」
ホリオ「ネピには、私は元気だと伝えてくれ。楽しくやっていると・・・ね。」
(´・ω・`)「りょ」
ホリオ「ところで、野蛮族を見ていて発見したことがある。奴ら、なにやら特別な鉱石を探しているようなんだ」
(´・ω・`)「特別な鉱石?」
ホリオ「私達が掘る大量の鉱物の中で、たまに希少な物が出たりする。まぁ・・・、それが何かを調べる前に、彼らに没収されてしまうがね。それが何かをしらべれば、野蛮族が何をしようとしているのかわかるかもしれないよ。」
(*‘ω‘ *)「そうしゅる・・・!」
そして野蛮族の集めていた希少な物質を漁るエルちゃん。
(´・ω・`)「これは・・・」
ホリオ「!!?・・・黒結晶・・・!!」
(´・ω・`)「やっぱり?」
ホリオ「おかしいと思ってたんだ・・・。なぜ、ネルダ・シェンが野蛮族を放っておくのか・・・。」
(´・ω・`)「放っておく?野蛮族の勢力が強くて、どうにもならないんじゃないのん?」
ホリオ「そんなことはない。彼はメディア最高の商団をもつ人物だ。もし彼が軍隊を送れば、こんな奴らとっくに追い払えるはずなんだ!・・・そうか・・・やはりあの噂はほんとうだったのか・・・」
(´・ω・`)「噂・・・?」
ホリオ「あぁ、ネルダ・シェン。やつは野蛮族と取引をして、ここの自治権を与えたんだ。そしてここで採れた黒結晶を売って金に変えてる・・・!」
(´・ω・`)「まじかよ・・・」
ホリオ「ネルダ・シェンは信用出来ないやつだ。いいかい?バリーズ王家に仕えているシュラウド騎士団というのがある。そこのサルマ・アニン軍長を訪ねてみてくれ。それが唯一メディアの希望になる・・・!!」
・・・
(´・ω・`)「ネルダ・シェン・・・悪いやつだったの・・・?」
闇の精霊「クク。お前は本当に知恵がないな」
(´・ω・`)「むっ・・・」
闇の精霊「何でもそうだ。愚かなやつほど、先に訴えでた者の言い分が正しいものだと思いこむ。だが、相手の言い分も聞かなければ真相はわからないもんだぜ?片方にだけ耳を傾けるなってことだ。」
(´・ω・`)「まぁ・・・そうね。。。結局ホリオさんが言ってるのも噂でしかないものね。」
闇の精霊「ネルダに聞けばいいんだ。真相がどうなのかを。そして、奴が嘘をついてるのかついてないのか。話を聞いてから判断すればいいだろう」
(´・ω・`)「かしこいわ。さすが長生きしているだけのことはあるわね」
闇の精霊「なんだ、珍しく褒めるじゃないか。まぁ、オレはどちらでもいいがね。ネルダ・シェンに敵するか、味方するか。決めろ」
分岐なのです(´・ω・`)
①ホリオの言う通り、シュラウド騎士団のところへいく
②ネルダ・シェンに真相を聞く
・・・うーん、闇の精霊の言うとおり、ネルダ・シェンから話を聞いてからでもおそくないわね。
(´・ω・`)「ネルダおじさんに話を聞くわ」
闇の精霊「そうするべきだ。あ、さっき片方の意見にだけ耳を傾けるなと言ったが。」
(´・ω・`)「?」
闇の精霊「オレは例外な?オレはお前にイイことしか教えないからな、ヒヒ」
( ゚д゚)「ぜーーーーったい嘘!!!」
続く(⌒▽⌒)