PART.53 災いの女『イレズラ』
やってまいりました!ハイデル東部にあるカーマスリブ寺院!!
白い木・・・!なかなか幻想的ですねぇ(*´∀`*)
そしてそこにオーウェンさんの姿が!!!
(*‘ω‘ *)「オーウェンさん!!元気になったの!?」
オーウェン「はい。おかげさまで、だいぶ回復してきましたよ。・・・エルさんがベルモルンを倒してくれなければどうなっていたか・・・本当にありがとうございます!あなたは命の恩人です。」
(⌒▽⌒)「いえいえー。ところで、ここって何のために作られたの?カリス議会長が何やら気にしてたのだけれど。」
オーウェン「建てられた理由ですか・・・?ふふ、どうせカルフェオンのことです。ここがセレンディアとメディアの軍事的協力を目的として建てられたなどと勘ぐっているのでしょう。この寺院はそういった浮世のこととは関係していません。私達カーマスリブのガネルたちは、大陸の平和にのみ興味を持っていますから。その一環として、この寺院はメディアの変化を感知するために建てられた寺院なのです。」
(*‘ω‘ *)「変化?」
オーウェン「ここよりさらに東側にメディアという場所があるのを知っていますか?少し前に、あの大地に黒いオーラが染み込んで、全ての地が痩せてしまったのです。野生動物たちも気性が荒くなってしまってます・・・。闇の力の中で自分たちを守ろうとしているからでしょう。」
(*‘ω‘ *)「ほっへぇ」
オーウェン「寺院長のヘラウェン様がメディアの異変を感じたらしいのです。直接ヘラウェン様に会ってみてはいかがでしょうか。」
(*‘ω‘ *)「そーする」
( ゚д゚)めっちゃ美人さんだ!!!
ヘラウェン「オーウェンから聞いています。エルさん。カルフェオンから長い旅をご苦労さまでした。カーマスリブ司祭のヘラウェンです。」
(*‘ω‘ *)「ちゃおっ」
ヘラウェン「なるほど。そなたは良いひとなのですね。」
(*‘ω‘ *)「??」
ヘラウェン「森の妖精です。そなたのことを歓迎すると言っています。森の妖精は人の心を見分けることが出来るのです。」
(*‘ω‘ *)「当然ですね。エルちゃんの優しさは空のように高く海のように深い。」
闇の精霊「ホントかよ・・・」
ヘラウェン「さて、結界によってこの寺院へは、異邦の方は入れないようになっているのです。しかし、あなたは入れました。そうなると・・・、全て母上の意志が働いているのでしょう。」
(*‘ω‘ *)「母上って?」
ヘラウェン「ふふ、女神シルビア様のことです。もしご興味がおありでしたら、今度カーマスリビアにいらしてください。シルビア様が残された神木『カーマスリブ』はとても美しいのですよ。」
(*‘ω‘ *)(ほほぉ。カルフェオンとはまた別の宗教があるのかな。)
ヘラウェン「さぁ、他にも聞きたいことがあるのでしょう?そんな顔をしていますよ。何でも聞いてくださいね。」
(*‘ω‘ *)「んー・・・ここカーマスリブ寺院のことが聞きたいかも。」
ヘラウェン「私達は異変を感知し、浄化するために来たのですよ。そこにある神木の枝をメディアに植えようとしたのです。」
(*‘ω‘ *)「枝を地面に・・・?なんでまた」
ヘラウェン「神木は女神様の光と聖なる光によって汚れた地を浄化することができるのです。ただ・・・メディアの地は私達が想像していたよりも黒いオーラによる汚染がひどく、神木でさえも育ちませんでした・・・。この場所が、ぎりぎり神木が育つ限界地点と言えるでしょう。」
(*‘ω‘ *)「なるほろ、ここ以上に東へ行くと地の汚染がひどくなると・・・。メディアで何があったんです?」
ヘラウェン「ご存じないのですね・・・。あれは、メディアの地がまだ汚染されていない頃、強大な魔女が表れ、三日間の闇を招いたのです。」
(*‘ω‘ *)「三日間の闇?たしか・・・清水の起源もそんな事を言ってたような・・・。」
ヘラウェン「三日間の闇とは、文字通り、メディアが三日間、闇で覆われ何も見えなくなったことを表しています。」
( ゚д゚)「三日間真っ暗!!?そんな事が起こりうるの!?」
ヘラウェン「災いの女、イレズラが手にした禁忌の力による大呪術です。」
(´・ω・`)「・・・イレズラ・・・」
あれ?どこかで聞いたことがあるような・・・。
そうだ。冒険の最初に見た夢(?)の中にいた大勢の兵士たち。彼らがその名を叫んでいた・・・。
(´・ω・`)「なぜイレズラはそんなことを・・・?」
ヘラウェン「すいません。そこまではわかりません。ただ、その三日間の闇の中で、メディア城は襲撃され、国王も亡くなったのです。」
(´・ω・`)「うぅーむ・・・」
ヘラウェン「そして、もともとそこにいなかった野蛮族。彼らがその混乱に乗じてメディアに入り込み、住み着いてしまっているというのが現状です。」
しかし・・・メディアの強大な魔女か・・・。ん?もしかして・・・。
(´・ω・`)「あの、イレズラって、もしかして白いローブに身を包んだ・・・」
ヘラウェン「・・・あなたがカルフェオン寺院にてそのような女と出会ったということも聞いています。推測が正しければ・・・彼女がイレズラでしょう・・・。」
( ゚д゚)!!!?!???!???
あの女が・・・メディアに三日間の闇を引き起こした、イレズラ・・・!
ヘラウェン「先程も申し上げたとおり、どういう理由で彼女がそのようなことをするのかわかりません・・・。しかし、彼女のゆえに大勢の人々が苦しんでいるというのは事実。家族を失った人。夢を失った人・・・。誰も彼女を擁護する人はいないでしょう。」
(´・ω・`)「なるほど・・・。」
しかし、イレズラ・・・。あの女は私のことを待っていると言っていた。私がそんな大変な悪さをする奴と仲間だったというの・・・!?
(´・ω・`)「イレズラを追う・・・。」
ヘラウェン「・・・そうですか。きっと大変な旅になるでしょうね・・・。いいでしょう。それなら闇を追うのが早いと思いますよ。神木が育たないことを見ると、闇の力が地下まで浸透していると考えられますので、溶岩洞窟のハカン・デルクを訪ねてみてください。きっとあなたの役にたつでしょう。」
(*‘ω‘ *)「わかった!ありがとーおねーちゃん!」
ヘラウェン「エルさん。全ての問題が解決できることを願っています。そなたに母上の知恵が届きますように。」
さぁ!!あの女の名前を突き止めた!!
イレズラ!!!絶対にお前を見つけ出して!私のことを教えてもらうからね!!!
続く(*‘ω‘ *)